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くちびる。

作者: 西村紅茶

 わたしはあなたのくちびるを見ます。


 ピンク色ではありません。

 鮮やかでもありません。


 むしろ、くすんでいます。

 かわいていて、薄皮が浮きあがっています。



 わたしはそれに、かぶせるようにくちづけて、歯で薄皮をつまむのです。


 ひきむしりながら舐めるなら、きっと血の味なのでしょう。



 ……興奮しますね。



 妄想がバレると困るので、くちびるを、見るのはやめて目を見ます。



 あなたは、どうということがない顔で、わたしを見ています。

 わたしは、どうということがない顔で、あなたを見ています。



 生きてるってつらいですね。




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― 新着の感想 ―
[良い点] 生きるってつらいですね。 [気になる点] 救われますか? [一言] 『くちびる』は何らかの暗喩なのでしょうか。 それとも、そのまま唇だと解釈して良いのでしょうか。 詩、って難しいですね。フ…
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