夏至のパーティー
様々な思いが交錯する中、夏至のパーティーは幕を開けた。
学園とは思えない煌びやかな会場には、それぞれに着飾った学生達が談笑していた。
生徒会主催のこのパーティーは、生徒会長であるメアリーの言葉で始まる。
メアリーはロイヤルブルードレスを纏い、壇上に上がった。
バックスタイルのドレスは、メアリーによく似合っており、会場の人達を魅了した。
誰の目をも釘付けにする中、メアリーが口を開こうとした時、空気を読まぬ2人の人物が、壇上に上がってきた。
「メアリー。君には失望したよ」
「…フレデリック様」
「君は私の婚約者であり、生徒会長でもあると言うのに、こちらのサラ・ブラウン穣に嫌がらせをしたそうだな」
サラは貴族らしくなく、目に涙を貯めて、メアリーを見つめていた。
「嫌がらせ、とは?」
メアリーはサラを見つめ返して聞いた。
「サラに私と話をするなと言ったり、振る舞いに対して過剰に何度も注意をしたり、挙句、学園での茶会に招待されないようにしたのも君だろう?」
メアリーは天を仰ぎたくなったが、堪えて、ため息を着くだけに留めた。
「フレデリック様、本気で仰っているのですか?婚約者のいる男性に必要以上に親しくしないというのは、最低限のマナーでは?」
「それに、ブラウン嬢は淑女教育の授業でも、かなり先生を悩ませていらっしゃるとの事で、生徒会としても、彼女が卒業して本格的に社交界に出た時に困らないように、助言させて頂いたまで。」
「茶会に招かれなかったのは、招いた側との関係性に問題があったのでは?そちらは私の知る所ではございませんわ」
メアリーは、フレデリックの言い分に1つずつ淡々と返した。
フレデリックは公爵子息の矜恃で顔には出さなかったが、怒りで拳を握りしめて言った。
「それも全て、私とサラに嫉妬しての所業だろう」
メアリーは驚いた。
そのような発想があろうとは思わなかった。
だって、言ったでは無いか。あの茶会で。
「嫉妬、ですか。」
「貴方が仰ったのではありませんか。それは愛ではないと。貴方への愛のない私が何故嫉妬などしなければならないのですか。私は、フレデリック様を尊重し、敬愛しておりました。でも、確かに。貴方の仰る愛というのが、そのように嫉妬を露わにするような、激しい愛だとおっしゃるならば、確かに私の貴方への気持ちは愛ではございません。ですから、貴方に嫉妬する気持ちもございませんわ」
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