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お茶会の終わり

「詳細はまだ話せないんだが、この度テイラー公爵家をアンドリューが継ぐ可能性が出てきたんだ」


サイラスが簡単に説明した。

メアリーを含めてその場にいた全員が驚いた顔をしていた。


「まだ確定ではないから、ここだけの話にしてほしい」

サイラスがそう言うと、皆神妙な顔をして頷いた。


「サイラス様、テイラー家のご事情は内密にするとして、メアリーの味方をすることに関しては、家族に話をしても?」

クロエが問いかけた。


「勿論。ここにいるご令嬢方のお家はみんな我が家の派閥に属しているからね。万一ご家族に反対された場合は話してくれ。なんとかするさ」

サイラスは次期侯爵らしく内面を悟らせない笑みを浮かべて応えた。

なんとかして、協力させるということであろうと全員が納得し、家族にどう伝えるかを考え始めた。


「さて、色々とお願い事をして茶会を邪魔してしまって悪かったね。そろそろ俺は退散するよ」

サイラスはそういうと立ち上がった。


「私たちもそろそろお暇させていただきます。大変楽しい時間でした」

令嬢達も立ち上がった為、サイラスはそのまま令嬢達を見送ることにした。


「せっかくだから、俺がお見送りしよう。ああ、アンディはせっかくだからゆっくり庭でも散策していってくれ。久しぶりだろう?我が家の庭師の腕をぜひ堪能してくれ。メアリー、案内を頼むよ」


「お兄様!」

「お言葉に甘えて、拝見します」

「アンドリュー様…」

メアリーが抗議しようとすると、アンドリューが遮って了承した。


「メアリー頼んだよ」

サイラスは笑顔でもう一度言うと、退席の挨拶をしたクロエ達と共に庭を去っていった。


「メアリー、エスコートさせてくれるか?」

アンドリューは手を差し伸べながら聞いた。


「ええ、お願いいたします」

メアリーは諦めて手を差し出した。

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