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3 メリッサ 「母親と母親の母親」

これまでのお話


 デル(鹿)の少女レルとアンフォラ(器)少女フラーは、森で恐ろしい魔法の怪獣グラファナスに遭遇した。たまたま居合わせたケムリ(煙)の少年ウルの助けで無事に逃げおおせることができました。2人は、急いでレルの家にいきます。

3.メリッサ


 メリッサが火をまだ入れてない暖炉のそばで縫い物をしていると、玄関先で娘の声が聞こえた。そして、慌ただしく二人の少女が入ってきた。ただならぬ雰囲気を感じてメリッサは二人に駆け寄った。

「お母さん、フラーが足に怪我をしたの」レルが言った。

 汗で濡れたレルの額をメリッサは無意識に拭った。娘の性格はよく知っている。沈着冷静。それが切羽詰まった顔をしている。何があったと言うのか。まず、メリッサは、きれいな水と布を用意して、青ざめているフラーの足を洗った。ざっくり切っている。メリッサは慣れた手つきで薬を塗る。ギミラ(薬の手)にもらったよく効く薬だ。傷口から毒を取り除いてくれる。それを塗り終わるとソー(針と糸)のメリッサは、手をひらひらとさせながら小さく歌を歌った。


さあ傷を癒せ

針と糸で

つなぎ合わせろ

針と糸で

運命のかけらをつなぎ合わせろ


 するとフラーの傷はみるみる縮まり、最後には線一つも残らなかった。これがソー(針と糸)の力だ。修復の力を持つグリフ。ソー衆は数は多くないが癒しの力を持つためみんなから大事にされている。その為、グリフ衆に伝わる魔法や呪文も多い。それにソーは何をやらせても優秀だ。なかでもメリッサは優れていた。大きな怪我があれば必ずギミラ(薬の手)に呼ばれる存在だったのでフラーの傷はたちどころに治った。

 フラーに笑顔が戻った。

「ありがとうメリッサ」

「なんでもないわ。さぁ、フラーがどうして怪我をしたのか聞かせて頂戴」メリッサは言った。

 そこで、レルは一部始終をメリッサに話した。

 話を聞くとすぐにメリッサは、針の始末をして、二人を連れてレルのおばあさん、つまりメリッサの母親のところは向かった。


 どうやらフラーの怪我は治ったようです。レルのお母さんがソー(針と糸)でよかったですね。

 さて、次はレルのおばあちゃんでメリッサのお母さん、ドードー(土偶)のアナが登場します。

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