19 コルネの話
19、コルネの話
さて、コルネが二人に聴かせたのは、自分とケアールの遭遇の話だ。コルネは簡潔に話したが、その表情から、二人にはケアールの恐ろしさや荘厳さが伝わり、そのはなしに引き込まれていた。
「というわけでさ、僕ならすぐにケアールを見つけられる」コルネが結論づけた。
「じゃあ、僕らでケアール狩りをする?」ビアッジョが事もなさげに言った。
「まさか!ケアールって大きなグリフィナスだろ!ウル・ク(牡牛)とかソーン(巨人)が束になったも敵わないぞ!」モンタが大きな声を出した。
コルネもそこまで考えてなかった。とにかく見つけて、どうにか大人達に教えられればと思っていたのだ。
「この前の爆弾、完成してるんだ」ビアッジョがびっくりすることを言った。
「あれ完成したの?また爆発させる前に爆発したりしない?」とコルネ
「大丈夫だよ。安定させたんだ。そのかわり動画線に火をつけるようにしたんだよ」ビアッジョは言った。
そうなると、グリフィナス狩りも悪い考えではないように思えてきた。
さて、自分たち3人でケアールを追いかける算段をしてみたが、この3人、パス(足跡)とセッコ(石と骨)とジョージョー(いたずら小人)ではどうも心許ない。たしかにセッコが作り出した爆弾はすごい攻撃力になるが、3人とも肉体的には脆弱だし、愚鈍だ。それはもちろんデル(鹿)やユエル(狼)に比べてということだが。
森の中は危険だ。たとえグリファナスがいなくても、他に危ない動物はたくさんいるし、魔法的怪獣もいる。マンティコラとか人喰い蔦とか。
「まあ、モンタがいるから、みんなして斧でも持っていけば、普通の動物は問題ないと思うんだよね。」とビアッジョ。たしかにジョージョーの力で遠隔的に攻撃できれば大概の動物も対処できそうである。実際、大人のジョージョーはそうしている。
「やはりデル(鹿)でもいればなぁ」コルネはつぶやいた。デルはみんな優秀な狩人だし、気配察知力が高いから、一行が安全に森を進むのに必要な人材である。
「うーん。この話に興味がありそうなデル(鹿)には心当たりがある」コルネは言った。




