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14  ロシールとイエルシーダ

大人たちはいろんな動きをしています

一体グラファナスの脅威に立ち向かえるのでしょうか

 ボンブはキニ(口)で、やせぎすの背の高い男だ。市民ホールで仕事をしている。いわゆる役人と呼ばれるような仕事だ。妻はピシス(魚)のロシール。小グリフ連合では今期の長老をしているのやり手だ。ボンブは仕事は確実だが地味なのでよくロシールの旦那と呼ばれている。

 キニの集会で、ボンブは捜索隊に加わることになった。捜索隊は主にデル(鹿)によって作られているが、発見時にすぐに長老会に連絡できるように、一隊に一人キニ(口)が、付くことになったからだ。村人のホールとグリフ衆の仕事をこなしたあと、真面目なボンブは仕事の算段を考えながら、家路を急いだ。

 その頃、小グリフ連合の事務所から髪と服の乱れたロシールとイエルシーダが出てきた。汗だくで。グリファナス騒ぎでみんな忙しいから誰も気にしてないし、小グリフ連合の事務所に連合の役員の二人がいることになんの不思議もない。

「あらやだ、もうボンブが帰ってくる時刻だわ」

「ロシール、今度はいつ会えるかな…」

「まあ、私のイエルシーダ。駄々を捏ねるのはやめて頂戴。すぐに会えるんだから」ロシールは甘い声を出した。

「うん。わかってる。わかってるんだよ」

 ロシールはイエルシーダにキスをすると旦那のボンブと同じく仕事の算段を考えながら急いで家路についた。

 まだ若いイエルシーダは夫のもとに帰る自分の愛しい人の後ろ姿を見て嫉妬に身を焼いた。それから、マルーイエボーの会合があることを思い出して、道を急いだ。


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