シキはSクラス!?
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でもお気に入り一人減りました↓
ある家に美女と呼べる女の子がその家のドアを開けた。
「行くよーシキ~。」
「あら、サナちゃん久しぶり!」
出てきたのはスー=ライトールさん。この家の主、アカキ=ライトールさんの奥さんだ。
「お久しぶりですスーさん。あの、シキは?」
「あぁシキちゃんね。シキちゃ~ん、今日高等学校に行くんでしょ。サナちゃん来てるわよ~。」
すると制服姿なのだがまだ寝ぼけている様子の男が出てきた。
「なんだサナか。」
「なんだとはなによ。なんだとは。せっかく迎えに来てあげたのに。ほら行くわよ。」
そういい美女、基サナは寝ぼけている男シキを連れてシキの家を出て行った。
シキはまだ寝ぼけているのか、荷物はしっかり持っているが引きずられていた。
「残りの重いものはあとで運ぶわねー。」
その言葉が聞こえるか聞こえないかの速さでサナとシキは行ってしまった。
「はぁ~まったくなんであぁ乱暴に引きずるのかねぇ。」
「あんたが寝ぼけてるのが悪いんでしょう!」
「いや、それは何で引きずったかということに関係がないんでは。」
すっかり目も覚めたシキはサナに引きずられたことについて抗議をしていた。
「それよりなんであんたここ二日部屋から出なかったの?」
「サーニャさんに悪夢を見せられて寝込んでたんだよ。」
そうなのであるシキはあの後も吐き気頭痛がとまらず丸二日寝込んでいたのである。
あの日のことを思い出すとまた吐き気がしてくるシキであった。
「え?あの悪魔の料理あんた食べたの?」
「あぁ少しだが食べさせられた。」
「ご愁傷様。」
「でもあのマルガルのフルコースはすごかったな。」
「私は食べなかったけど、すごかったらしいわ。何でも新しいソースを入れたんだって。それでお父さんは今も失神中。」
「お、恐るべしサーニャさん。」
などと二人で話していると学校についていた。
「まず何組かどうか見に行こう。」
そういいながら歩いていくと掲示板があった。
そこには…
〈シキ〉 side
はぁ見に行かなくても大体わかるんだけどな。
どうせEクラスだろ。
お、あったあった掲示板だ。どれどれ?ん?
「なぁサナ。」
「何?」
「俺の名前なくね?」
「私のもないわね。」
どういうことだ?
そこに校長がいきなり出てきてこう言った。
「これから言う生徒は特別な「Sクラス」とします。」
へぇー
「それでは発表します。…、…、…、…、…、…サナさん、シキ君以上です。」
へぇー
はぁ!?
ちょっと待て意味がわからん!
なぜ俺が「Sクラス」なんだ!
ほら周りを見てみろ!なぜあいつが、見たいな顔しているだろう。
意味がわからんなどと思ってると、サナがいなくなっている…
と思ったら端っこらへんにいた。
「シ、シキと同じクラス!?もしかして神の思し召しだったりして?」
なんかぶつぶつ言ってるな。
「おい、サナ!」
「みゃ!?な、何?」
「何変な声出してるんだ?」
「な、なんでもない。なんでもない。」
「そうか。でもなんで俺がSクラスなんだろう?サナならわかるけど。」
「ほんとよね~なんでだろ?」
考え込んでもしょうがないと思いSクラスのある教室まで向かった。
教室に着くとアルとフレインもいた。
「よぉ アル、フレイン!お前らもSクラスか。」
あるとフレインもSクラスってことは、あのことか・・・
「シキやんもなんか。まぁなぜ俺らがSなんかは大体の予想はつくんやけどな。」
「そうだな。まぁあのことだろう。」
二人とも俺と同じことを思ったみたいだ。
「なにが?」
とサナが聞いてきた。
「あぁ、いや「リグリーンくんからはなれろ!落ちこぼれ共!」・・・・ハイ?」
なんだ?
「まったく落ちこぼれ共が僕の麗しきリグリーンくんの近くにいるなどありえない。リグリーンくんの近くにいていいのは高貴な貴族で学園男子ナンバー1の魔法の使い手の僕のような者でなければ。大丈夫かい、リグリーンくん?」
うわー魔法よりもナルシストでキザな口調で有名なシン=ファイフルだ。
確かサナが好きなんだったな。でも確か…
「はぁ?意味わかんないっ。何なの僕のって、リグリーンくんって、もうなんだかすべてがきつい!」
おわっ!きつい!!罵声の嵐だ!
そうなんだよな、確かサナはシンが大嫌いなんだよな。
いつもハイテンションだがこれだけ言われたら結構落ち込むんじゃないのか?
「そうか。」
やっぱ落ち込んでるか。
「・・・・・・照れてるんだな!」
はぁ!?
「照れなくていいんだよ。いくら僕がかっこいいからって照れなくて。」
うわぁこれだけ勘違いするやつ初めて見た。ってか正直引くわぁ。ほらサナも唖然としてる。
それにコイツの容姿ってよくて中の上ってところなのにな。アルとフレインには遠く及ばない。
(シキお前にもな。くそイケメンなんてグレネードで消し飛んでしまえばいい。by作者)
おっとそんなこと言ってる内にサナが爆発寸前だ。
「こ…の…勘違いやろ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!」
ボォッ ドン ドガッ ズシャ
ボォッは火魔法『ファイアーボール』を当てた音。
ドンは水魔法『アクアボール』を当てた音。
ドガッは土魔法『アースブレイク』で当てた音。
ズシャは風魔法『スライス』で切り裂いた音…。
まぁ見る影もないシンを保健室にせめて連れて行ってやった。
「はぁあの変態どうにかならないかしら。」
とサナがため息を吐いた。
「あいつもSクラスなんだろ。これからもアレに会うのか。先が思いやられるというかなんと言う
か。」
まぁ割り切るしかないだろ。
「おーいサナっち~。」
そうすると誰かがこちらに向かってきた。
「サキ!」
サキはサナの親友で俺たち三人とも仲がいい。
外見は身長140cmの小柄でサナは【美人】に対してサキは【可愛い】という言葉が似合う。
「あっシキくんにアルくんにフレインくん。」
「よぉサキ。」
「そういえばEクラスだった人もSクラスに入っているんだよね。」
「あぁ理由知ってるか?」
「一応校長に聞いたよ。元Aクラスはレベルが高いからEクラスの人も入れてバランスとるんだって。」
ほうほう、そういうことか。
「さぁもうすぐ始業式始まるよ。」
「あぁそうだな。」
そういい俺たち五人は始業式が始まる、体育館へと移動した。