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ゲーム世界のモブ悪役に転生したのでラスボスを目指してみた 〜なぜか歴代最高の名君と崇められているんですが、誰か理由を教えてください!〜  作者: 八又ナガト
第三章 冥府の大樹林編

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67 諜報部隊を結成しよう!

 エルフ族の面々が戸惑う表情を見て愉悦を感じている俺の前で、セディーアが「はっ」と意識を取り戻す。


「ま、待ってくれクラウス殿。それでは、こちらにとってあまりにも都合が――」


「これだけではない」


 ――都合が悪い。

 そう言おうとしたであろうセディーアの発言を制止し、俺は続ける。


「確か貴様らエルフ族は、特殊技能を持った人材が豊富だったな?」


「う、うむ。我らは周囲からの喧騒から逃れるため、身を隠す術や、秘密裏に情報を取得する方法などを磨いてきた」


「であれば簡単な話だ。貴様らの中からそれらの技能に優れた人材を複数名、こちらに譲ってもらうとしよう」


「っ! それはいったい、何を目的として……?」


 いったいどんな汚れ仕事をさせられるのかと戦々恐々するセディーアたち。

 そんな彼女たちを眺めながら、俺は心の内で計画を整理する。


 昨日の悲しい事故により、マルコヴァールを脅……こほんこほん、お願いするための材料であった『幻影の手』は滅び去った。

 残念だが、ここは切り替えて新しい材料を探す必要がある。

 そのためには諜報に長けた人材が必要となってくるのだ。


 つまり、一言で告げると――


「決まっているだろう? 『幻影の手』が壊滅した今、その先導者であるマルコヴァールが俺に頭を下げるほどの情報を手に入れるのだ」


「――――! クラウス殿、其方はどこまで私たちのことを……」


 愚弄しているのか、そう言いたいのだろう。


 しかし残念ながら、これは懇願ではなく命令。

 セディーアがどう抗おうが、俺は止めるつもりはなかった。


「ということだ。本日中にエルフ族の中から精鋭を選出し、俺の元まで送りだせ」


「っ! あ、ああ! 承知した」


「そして――マリー」


「はい、ご主人様」


 俺はセディーアに指示を出し終えた後、背後に控えるマリーに視線を向ける。

 こういう時にこそ、暗殺者のスキルツリーを伸ばしてきた彼女の才能がいかんなく発揮される。


「新たに結成する諜報部隊のリーダーとして、お前を任命する。いいな?」


「――はい。全てはご主人様の仰せのままに」


 マリーが頷き、方針が決定する。


 こうして全ての準備は終えた。

 エルフ族に【冥府の大樹林】の管理を任せることで、ヘイトを溜めつつ俺は余暇を堪能でき、

 さらに無理やり諜報部隊として徴用し汚れ仕事をさせることで、さらにヘイトを溜めることができ、

 加え、そこで得た情報はマルコヴァールを支配下におくために使えるわけで、まさしく一石三鳥。

 完璧すぎる作戦だ!


 俺は心の中で、「はーはっはっは!」と盛大に高笑いするのだった。

次回、エルフ視点。

クラウス様がどれだけ素晴らしい(バカ)か語り合いましょう!


【大切なお願い】


先日より新作

『世界最強の<剣神>は、自分を低級剣士だと思い込んだまま無自覚に無双する ~異世界に転生したけど魔力0だったので、1000年間剣技を鍛えたら最強になってた~』を投稿しました!


大変面白い出来になっていますので、ぜひご一読ください!

それからもし気に入っていただけたなら、『ブックマーク追加』や『ポイント評価』などで応援していただけるとさらに励みになります!

一つの作品の人気が出れば、本作含めて他作品の執筆モチベーションにも繋がりますので、何卒よろしくお願いいたしします!!!


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