将来の目標
「将来の目標?」
「はい!私は女医を目指してお勉強しているんですけど、コゼットと皇女殿下は何か目標というか夢はありますか?」
アストリアとドロテ、コゼットとガビーのお茶の時間、そんな話になった。
「私はデザイナー」
「絶対向いてるよ、コゼットちゃん!」
「将来は人気爆発しそうなデザイナーさんだね!」
コゼットはアストリアとドロテに褒められて、少し照れて顔が赤くなっている。
「そ、そんなことないと思うけど…頑張る。聖女殿下は?」
「私はね、立派な聖女様!」
「…もう叶っているのでは?」
コゼットとドロテは首をかしげるが、アストリアは首を振る。
「もっとたくさん修行して、国に貢献したいんだ。お兄様に喜んでもらいたいの」
「…すごくいい目標ですね」
「応援しています、皇女殿下!」
「ところでガビーも目標とかあるの?」
ちらっと話しをガビーに振るアストリア。ガビーは一声あげる。
「キュルキュル」
「私のボディーガード?」
「え、それこそもうなってるのでは?」
「キュルキュル」
「もっと役に立ちたいって言ってくれてる」
ガビーの言葉に、やっぱり飼い主に似るんだなぁとコゼットとドロテはしみじみ思った。




