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魔法が使えない少年ー5

今日の実戦練習は17歳になってから初めての試合だ。


そもそも魔法学校には6歳から入学する。

6歳から14歳までの生徒がいる学校と15歳から18歳までがいる学校の2つに分けられる。


6歳から14歳までの生徒がいる学校を初等部

15歳から18歳までの生徒がいる学校を高等部という。


学園長がダジャレで魔法の覚え初めの初等部、魔法のレベルが高くなってきた高等部の2つにしようと無理やり2つに分けた。


実戦練習を始めるのが16歳からのため生徒が試合を行える程度の広さが必要となる。

反対に6歳から14歳までは実戦練習を行わないためそれほど広さを必要としていない。

という意味でも2つに分けるのは合理的と反対意見は出ることもなく学園長のダジャレは可決された。


またどんなに優秀な生徒がいたとしても特別扱いはせず、飛び級もない。

6歳から魔法学校に入学してすぐに魔法を使うと言うわけではない。


魔法学校で魔法を使えるのはしっかりと魔法についての知識と体力をつけてからだ。

6歳から14歳まではレベル1〜10までの魔法のみしか使わせない。

レベル10以降の魔法を使うのは15歳になってからだ。

そしてある程度魔法を使えるようになってから実戦練習となる。

実戦練習になってからはなるべく試合をすることによって魔法を使う事に慣れるために生徒は1年間で100試合をやる。

単純に考えて3〜4日に1試合やるのだ。

かなりハードとなる。


なぜここまで魔法に対して慎重に考えているかというと学生でリバウンドによる大怪我した事例があったためだ。


それとは別に大賢者が発動した「レベル99【死者蘇生】」を失敗しリバウンドにより存在を消されてしまったという例もある。


学生がレベル90台を使えるわけがないのだがリバウンドに対しては慎重にならなければならない。

魔法学校でリバウンドを恐れない生徒に成長してしまい、いざ高レベルの魔法を使おうとした時にリバウンドで自分だけでなく周りにまで迷惑をかけてしまったら魔法学校で勉強した意味がなくなってしまうからだ。


努力をしたものや才能のある生徒は15歳からどんどんリバウンドなく魔法を使えるようになる。

フェンの対戦相手であるルシキもその1人だ。


闘技場でフェンとルシキは向かい合う。


「制限時間は30分

ガードの使用を認める!」


先生の声が闘技場に響き渡る。

実戦練習はあくまで練習だ。

試合開始よりも前に「レベル10【ガード】」のみの使用は認められる。

命に関わる事故は防げるためだ。


「レベル10【ガード】」の効果は30分でありクールダウンは10分。

魔法学校はこの10分を休憩として扱い、これ以上は試合をさせない。

なので実戦練習の試合時間は30分となる。


「レベル10【ガード】」

「‥」


本来は2人とも魔法を唱えるのだが、フェンは魔法を使う事が出来ない。

フェンのみ常に死と隣り合わせなのだ。


実戦練習で魔法を使えないフェンが勝てる道はたった1つのみ。


「それでは、始め!」


相手が魔法を唱える前に勝負を付けることだ。


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