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序章
思いつくままに始めました。
気付けばまたしても時が戻ったのかと思った。
肌に感じる様々な刺激は、到底走馬灯って感じじゃないから。
またしても? うん、オレはさ、3回目の人生やり直しになるんだ。
と言ってもさ、事故とか老衰って訳じゃないんだ。
ああ、目が開かないな。
周囲では聞いた事の無い言語が飛び交っている。
英語じゃない、日本語でもない、ドイツ語でもなければフランス語でもない。
だけど、聞いているうちに意味が分かるようになってきた。
うん、かつてさ、多少は勉強して聞き取りぐらいはやれてたんだ。
それはそうと、どんな人生だったかって?
うん、じゃあその説明をしようか。