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おうまさん

Side 水奈


「羽のはえた、おうま……さん?」


「ヒヒィーン」


 侵入者が来たみたいだからいつも侵入者がいるところに行っていたのだけど、そのとちゅうで見なれないおうまさんを見つけた。

 パァパが新しくつくったのかな?


「あ、ケガしてる…………ちょっと待って……」

「ヒィンッ!?」


「……ん、おとなしく、して」


 よく見ると身体中にいくつものキズがあるから治そうとしたのだけど、暴れて治させてくれない。


「むぅ……えいっ」

「ヒヒィンッ!?」


 仕方がないのでぜんしんの水でおうまさんを包みこんで動きを封じながら治す。


「ん、これでだいじょーぶ」

 

 あたしがキズを治しているのがわかったみたいで、おうまさんはおとなしくなった。

 それにしても、パァパはいつこの子をつくったのかな? ぜんぜん聞いてない…………あ、あたしがパァパを避けてたんだっけ?

 でもこの子、あたしたちと違って妖気をだしてないから妖怪じゃよね? 逆にこうごうしいし……。


「あなた……うちの子じゃないの?」


 もしかして侵入者ってこの子のことかな?


「ヒ、ヒヒィーン、ヒィ」


 あ、やっぱり、この子が侵入者なんだ。


「……ん、だいじょーぶ、パァパは人型じゃない侵入者にはやさしいから。暴れたりしないなら、うちにいても、だいじょーぶだよ」


「ヒィ、ヒヒィーン!」

「え、そんなに、長くいない? あるじを捜しに来た?」


 おうまさん離ればなれになったあるじを捜してうちに来たみたいだから、すぐにいなくなるみたい。

 あるじって……パァパみたいな人かな? それならぜったいに、またあいたいよね?


「ヒヒィ、ヒン、ヒヒィーン。

ヒィー、ヒヒィーン」


「え、でも、この近くにいるのはわかっているから、可能ならしばらくここをきょてんにしたい?」


 それくらいならパァパも許してくれると思うけど……それより、


「今、追っ手が近くに来ているからかくまってほしいって……」


 さすがにそれは、あたしが勝手にかんがえてもいいことじゃないとおもう。


「あ、居やがったぞ!」


 どう返事をしたらいいか考えていると、突然聞きおぼえのない声が聞こえてきた。


「あ~もう、ついてないわね、よりによって火山だなんて……。それに何でマーカーのそばにいないのよ」


冷却(クーリング)がなかったら正直まずかったよね」


「あまり長くは保たない故、早々にすませよう」


「……って、なんだありゃぁ!?」


「何かがまとわりついているね……スライムかな?」


 ……む、あたし、スライムじゃない。


「だとするとマズイ、我らの使命は討伐ではなく捕獲。スライム如きに邪魔されたとあっては末代までの恥」


 あたし、スライムじゃないのに……。

 それより、この人達がおうまさんが言ってた追っ手だよね。


「あ~、それスライムじゃなくて、水妖っていう妖怪……だったかしら? そういうカテゴリのモンスターらしいわ。


 回復と捕縛が得意な支援役らしいから、捕縛にさえ気をつければ大丈夫よ」


 ぅぅ、どうしよう? ひとりで侵入者をなんとかしようと思ってたけど、やっぱり無理そう……。


「ヒヒィーン!」


 え、おうまさんが手伝ってくれるの?

 うん、


「がんばってみる」

侵入者の元ネタヒント


侵入者のうち二人は名前そのままで一人は略称、そして最後の一人はかなりもじってます


また元ネタの人物には共通点はありますが、まったくつながりはありません

まったく別の物語の登場人物だったり、歴史上の人物だったりします


四人中三人は主役格ですが一人は「あんた誰?」くらいの知名度だったり……

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