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カチコミ

「さあ皆さん、準備はよろしいですか?」


「ええ、もちろんよ」

「はい、行けます」

「……うん、だいじょぶ」

「いつでもいけますじゃ」

「シャー」

「しゃ~」

「シュー」

「ヒョー」

「「クケッ」」

「「けー」」

「ミャー」

「ウォン」

「グルル」

「ヒヒィーン」

「きゃん?」


 六花の声に集った女妖怪たちが返事をする。

 上から久遠、刹那、水奈、ターボババァ、ナデシコ、ツムギ、ナギサ、ツグミ、河童、小河童、雷山猫、ナマハゲ、アラサルシ、精霊天馬、そして犬神だ。……犬神だけいまいち意味を理解してないが。


「あたいたちの分も任せたよ!」

「……ガンバ」

「怪我だけはしちゃダメだよ~」


 続いて戦闘に参加しない後方支援の一本踏鞴、百々眼鬼、産女も返事をする。

 ……全員とは言わないまでも、主だったメンツが揃っているな。どう考えてもオーバーキルだ。そんなに女としてのプライドを刺激されたのか?

 ……そういえば、これも内乱になるのかな? 倒すべき相手は主の俺じゃなくて、新入りの烏天狗たちだけど。


「では、これより侵攻を始めます。

 敵は烏天狗!

 彼らは主さまに無断で山を女人禁制にしようと画策したばかりか、それを理由に女性侵入者を素通りさせるというある種の反逆を行ったのです。

 主さまへの反逆者に情けなど必要ありません、各自全力でことにあたって下さい!」


 六花が出撃の号令を出すと、一斉に鉱山の烏天狗がいると思われる場所へ走り始めた。

 先頭はスピード自慢のターボババァ、その後を鵺と精霊天馬の飛行組、そして仙術で肉体を強化している刹那が続く。……よく見ると鵺の背中には六花が、精霊天馬の背中には久遠と水奈が乗っている。

 ……って、暢気に見送ってないで、俺も行かないと。いくら死んでも復活するとはいえ、やり過ぎるとダンジョン内に禍根が残るから、俺が落としどころを用意して止めないと。



「カァー」


「女人禁制だから立ち去れとはどういうことなのですか! 主さまはそのようなことを許可していないのです!」


 先頭のターボババァは後続を引き離さないようにするためにスピードを抑えていたお陰で、追い付くことができた。……が、その時には既に烏天狗の一鬼ひとりと六花が対峙していた。

 ちなみに烏天狗の色は黒なので、リーダーではない。



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