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すみません、昨日は寝坊やら体調不良やらが重なって投稿できませんでした。

「……それで、わたしが呼ばれたわけなのですね」


「そういうことだ」


 小鬼たちが素直に自白したので、説教すべく六花を呼んできた。

 説教といえば六花、六花といえば説教。これは不変の真理だ。

 あと、抜け駆けして鉱山を走り回っていた小鬼たちを吊し上げるために、火山の妖怪も勢揃いしている。ちなみに現在火山と鉱山は五・六層に配置しているので、侵入が来ることはない。


「何でしょうか、今は猛烈に主さまにお説教をしたい気分です」


「いやいや、説教の相手は小鬼たちだから」


 そんな俺の心の内を読んだのか、お説教の魔の手が俺に伸びようとしてきた。六花は相変わらず妙に勘がいいから気を付けないと。


「まぁ、そうですね。今回は主さまが特になにかしたわけではないみたいですし。

 それにしても、小鬼さんと朧車さんたちですか。 火山の方々とはあまり交流がなかったので、ちゃんと話す機会が欲しかったのですが……その話す機会がこれとは残念なのです」


 火山という場所は、雪女系の妖怪である六花にはひどく相性が悪いから、火山担当の妖怪とは交流が少ない。鉱山が出来てからは顔を合わす機会が増えたが、全員と話す機会は未だになかったのだ。


「とりあえず、以前頼まれていた氷室作りはまた考え直しましょうかね」


「「「キィ!?」」」


「氷室? そんなの頼まれてたのか?」


「はい、鉱山を掘り進めれていけば、いずれ丁度いい場所ができるので、そこにわたしが氷を作って氷室にして欲しいと。もちろん主さまの許可を得てからの話ですけど。

 丁度いい場所ができてから、許可を得るつもりだったそうなのです」


 氷室ね……レース後に冷えた酒で一杯やるつもりだったのかな? 鬼って酒好きっぽいし。酒は小鬼たちもだけど、雪原のナマハゲたちがリクエストしてるから、生産区プラントの方で作らせてるから、調達はできるし。


「まぁ、それくらいなら許可は出すが……そうだな、今回の罰は氷室作成は延期にするか。具体的な延期の期間は六花に一任するって形で」


 小鬼たちは火耐性はあれど、耐えられるだけで、辛さが全くないわけじゃないから冷たい物が欲しいのだろうから、罰には丁度いいだろう。

 幸い火山の他の妖怪は火属性で暑さがむしろ心地いい車妖怪か、冷え性なターボババァくらいだし。


「そうですね、そのくらいが丁度いいと思うのです」


「「「き、キィ……」」」


 罰が決まると、目に見えて落ち込む小鬼たち。

 落ち込むのはかまわないけど、まだ六花のお説教は始まってすらいないからな。

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