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意外な答え

すみません、昨日は忙しくてまたまた遅れました。

「……というわけなんだが、お前らはどうしたい」


「「「キィ──!」」」

「「「ヴォン」」」


 鉱山に来て、小鬼たちに希望を聞いたところ、約半数が車輪童子を希望した。


「お前らは鬼と、月夜車でいいのか?」


「「キィ」」

「「ヴォン」」


「「キキィ」」

「「ヴォーン」」


 そう半数であって、全員ではないのだ。意外なことに、もう半数は車輪童子を希望していない。


「鬼と月夜車を希望するのはわかるが……お前たちは進化しないのか?」

「キィ」

「ヴォン」


「キキィ、キィ、キキ」


 しかもその中の一部は進化そのものを希望してない。

 理由は今提示されている可能性とは別の可能性を模索するとのこと。

 更にその理由は、みんなが同じ方向に進化するとレースがつまらなくなるかららしい。

 走り脳じゃない組もいたのかと思ったが、結局は走り脳かよ……。


「とりあえずお前らの希望はわかった。進化を希望する者だけ進化するとにしよう……」


 進化を希望しないヤツらはともかく、個別に進化を希望する組がいるのは思わぬ幸いだ。全組が車輪童子を希望したなら、何組かには諦めてもらうよう説得するつもりだったからな。


「……と思ったのだが、その前に聞きたいことがある。何でお前らは全員がここにいるんだ?」


 それはさておき、なぜここに小鬼と朧車の全組がいるのだろうか?

 確かに、小鬼たちをここに派遣してはいるが、火山の守りもあるので、交代制にしてあるハズなのだ。……まぁ、理由は聞かなくてもわかるけど。


「「「……き、キィ……」」」


「目を逸らすな」


 俺の質問に目を逸らすという、ある意味ものすごくわかりやすい態度で答える小鬼たち。

 火山での待機がつまらないからって、全組で鉱山を走り回っていたのだろう。

 結果的に侵入者の迎撃ができたし、進化のタイミングが合ってたり、話をするのには都合がいいのだが……それとこれとは話が別だ。


「素直に反省するか、希望に沿わない進化をするか選べ」


 小河童たちみたいにアホ化されても厄介だし、ちょっとお仕置きが必要だな。

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