表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
158/163

進化分岐

 進化メッセージが来たってことは、戦闘は終わったっぽいな。強制進化以外は戦闘中は来たことないし。

 それにしても車輪童子か。小鬼と朧車がってことだけど、二鬼一組で進化ってことか、これ? 強制進化じゃないから特殊進化じゃないっぽいけど……。


 ──小鬼が条件を満たしましたので鬼に進化できます、承認しますか?


 ──朧車が条件を満たしましたので月夜車つくよぐるまに進化できます、承認しますか?


 おや? それぞれで別の進化が現れたな。


「ふむ、どうしたもんかな」


 腕輪からメニューを呼び出して、それぞれの進化先について調べてみた。

 鬼と月夜車は小鬼と朧車をそのまま正当に強化した感じで、車輪童子は二鬼の結び付きが強くなってより走りに特化した感じになる。


「どうかしたのお兄様?」


「ああ、ちょっと悩ましいことになってな。これを見てくれ」


 単純に戦力として見るなら、鬼と月夜車になるんだが……。


「鬼と月夜車に……車輪童子? 前二つは知ってるけど、車輪童子は知らないわね。

 小鬼と朧車の進化先、かしら? あの子たちなら、迷わず車輪童子になりたがるでしょうね」


 特に説明しないままデータを見せると、こんな反応が返ってきた。

 久遠は話が早くて助かるな。話が早すぎる気がするけど。


「やっぱりそうなるよな」


「壁面走行と水面走行なんてあの子たちには魅力的過ぎるもの、仕方ないんじゃない」


「移動能力特化も悪くはないけど、そんなに数は必要ないんだけどな……」


 戦闘系の妖怪が少ない中で、支援系の妖怪が増えてもな……。


「とりあえず、アイツらにも希望を聞いてみるか……望みは薄いけど」


「そうね、一応聞いてみましょうか……期待はできないけど」


 嘆いていても仕方ないので、鉱山に向かうべく立ち上がったところ久遠も立ち上がった。

 ついて来る気か? 仙術もどきの影響で疲れてりハズなんだけど。


「久遠も来るのか?」


「ええ、もちろんよ。もう戦闘は終わってると思うけど、そんな場所に一人で行くと、またお姉様に叱られるわよ」


 ……そういえばそうだった。危ない危ない、また六花にお説教されるところだったわ。

 でも、久遠は疲れてるハズだから、連れて行くのは気が進まないんだけどな。でも、さっき疲れているのに気付いてないフリしたから、今さら『疲れてるんだから休め』なんて言えないし。

 危険はないだろうし……仕方ないか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ