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すみません、また遅くなりました

 まず、階層を増やして山フィールドを作成し、十五体の烏天狗を放った。


「しばらくはここで頑張ってくれ。大丈夫と判断できたら、ちゃんと外に出してやるから」


「ヒンッ」 


 そこに精霊天馬を配置する。


「お前たちの担当は山の外側だ。内側は別の者に任せる」


 今回作成した山は、正確には鉱山。坑道になりうる洞穴があるのだ。今後、採掘能力がある妖怪や、閉所が得意な妖怪を配置する予定。ちょっと高くついたが、後々役に立つことを期待している。


「とりあえず、お前たちで攻撃や普段の生活などについて話し合ってくれ。ある程度決まったら、ここを一層に切り替える。

 あと、一体だけ白い烏天狗がいるけど、そいつが烏天狗のリーダーだ」


「ヒンッ」


「お前がいるときのやり方はもちろん、お前がいなくなった後のことも考えるんだぞ」


「ヒヒンッ」


 一通り命令を出すと、精霊天馬は元気よく去って行った。

 あの様子だと大丈夫かな。


「へぇ~、ここが鉱山なんだ」


「……まだ、何もない、ね」


 精霊天馬を見送っていると、呼び出しておいた一本踏鞴と百々眼鬼がやって来た。


「来たか。お~い、こっちだ」


「あ、ご主人。改造した妖刀は役に立った?」


「ああ、役に立ったぞ。正直、あれがなかったらかなり危なかった」


 声をかけると、こちらに気付いた二鬼は近づいて来た。


「それは良かったよ。一から作ったわけじゃないけど、あたいの記念すべき初作品だから、気になってたんだぁ」


「それで、ちょっと聞きたいことがあるんだが……」


「ん、なになに?」


 初作品がよほど気になっていたらしく、こちらが口を開く前に、妖刀について聞いてきた。

 ……そっちから妖刀について聞いて来るとは都合がいい。


「聞きたいことと言うか、言いたいことなんだけどな……」


「……あっ、やば」

「……?」


「無断でスリ取るのはダメだろ!」


「……ぁぅ」


 近づいて来た二鬼を捕まえて説教を開始。


「っと、危ない危ない」


 だが、不穏な空気を察したのか、一本踏鞴には直前で躱され、捕獲できたのは百々眼鬼だけだった。

 一本足なのになんて跳躍力だ。……いや、股があって、腿のあたりから一本に繋がっている感じから、二本分の脚力があるのか?

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