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爆散

 見間違いか?

 目を擦って改めて確かめてみたが、確かに骸骨が砕け散っていた。それも爆散と呼んでも過言じゃない勢いで。

 いや、確かに怯みはしてないけど、それ以前の問題じゃないかな?

 こやしで爆散ってどれだけ脆いんだよ。ちょっとはカルシウムを摂れよ。子河童あほガキたちはまだレベル1……って、そういやあの骨たちは、リーダー格の一体以外は0.5ってあり得ないレベルだったっけ。


〔〔〔けぇ~っ!〕〕〕


〔ほう……ただの獣の糞かと思えば、爆薬入りだったか。なるほど、それならば矮小な者でもある程度の攻撃ができるな〕


 いえ、純度100%のこやしです。う○こ爆弾なんかしゃありません。


〔だが無駄な努力だ。我がいる限り、我が眷族は何度でも蘇る!

 再臨せよ、罪禍の軍勢(カルマー・ピーシーズ)


 子河童あほガキたちがハイタッチしながら喜ぶ中、一般人がそう言うと、砕け散った骸骨は逆再生するかのように、次々と砕けた身体が元に戻った。……ただし、汚れはそのままで。


〔〔〔くけっ?〕〕〕


〔フハハハッ、何度でも蘇る不死の軍団にどれくらいつか見せてもらおうか!〕


 ふむ、ちっとマズイか。いくら雑魚とはいえ、終わりがない戦いだと、いずれこっちが負ける。無限復活に加えて、アンデッドには体力という概念がないので、持久戦とか勝負以前の問題だ。

 こういう場合、無限復活の要──つまり一般人を叩くのがセオリーだが、子河童たちに積極的に仕掛けているのとは別に、一般人をがっちり守ってるのが数体いる。

 前衛の仕掛けているヤツらを砕いてから、守っているヤツらを砕かないと一般人に攻撃できない。だが、この復活ペースだと、一般人に攻撃する頃には前衛が復活していて、背後から攻撃をくらってしまう。

 まぁ幸い、子河童たちは前衛を砕いて遊んでいるから大丈夫だけど。なんか簡単に砕けてすぐに戻るのが楽しいっぽい。


〔フハハハハッ、無駄だ無駄……〕

〔しゃー!〕

〔しゅぅ~っ!?〕

〔……どぅあっ!?〕


 いろんな意味でどうしたもんかと、頭を悩ませていたら、突然妙にハイテンションなナギサがツバキを抱えて、ものすごい勢いで一般人の後ろからやってきた。そして、その勢いのまま一般人の後頭部に激突。背後からの衝撃に一般人の頭は吹っ飛んでいった。……子河童あほガキたちの目の前に。

子河童の気分をわかりやすき例えるなら、プチプチを潰しているような感じです

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