プロローグ・ぬるま湯なこの世界
俺の名前は矢頭啓太
ごく普通の中学三年生
話しを盛りすぎた
本当はバカである
中三の勉強についていけてない俺が受験である。
いやついていけてないのは中二の後半位からついていけなかったのである。
もともと勉強が好きではなかった、俺はあまり復習もせず塾にも通ってなかったため勉強よりもゲームや友達などにうつつをぬかしていた、そしたら、こんなざまだ、まぁ自業自得だな。
今俺は家に近い文具店でシャー芯や消しゴムノートなどの消耗品を買い込んでる。
勉強に必要な物をすべて買った俺は文具店を出て近くの横断歩道で止まった。
いつもならここよりも先の横断歩道で待つんだけど目の前で高校生らしき男女が言い争ってた面白そうだったからそれを見る為にこの横断歩道で止まった、信号が赤から青になった。
ここで前の男女が歩きだした俺もそれに続くように歩こうとしたその瞬間
視界の隅からものすごい速さで走ってるトラックが見えたので、トラックの運転席をみた
トラックを運転している人体はハンドルに
突っ伏したままになってる
即座に分かった居眠り運転だと
前でゆっくり歩きながら言い争っている男女はきずいてないらしく同じペースで横断歩道を進んでる。
俺は咄嗟に叫んだ
「トラックが来てるからあぶないぞ!」
虚しくもその声は彼らには届かなかった
そんなことしてる間に彼らとトラックの距離が数メートルとなっていた、
「ちっ!」
舌打ちをしながらもその男女のもとに走った
言い争いをしていた男の方は言い争ってた女の方をみると女の後ろから迫っていたトラックにきずき女を抱き締めた。
女の方はなにがなんだか分からなく顔を赤くさせていた男の方は青くなっていた
男は足を震わせながらもなんとかたっていた
俺はギリギリトラックが当たらない位置から
手をだした女の方が俺の手をつかんだ
ので全力で引っ張った、俺が引っ張ってこれたのは女の方だけだった、焦った俺はトラックが当たる位置まで身体を出していた。
男の方はこっちにきずいたようで、俺に手を
伸ばしてくるその手を離さないよいに強く掴んだ、だが時間は待ってくれなかった
もう目の前にトラックが迫っていた。
俺は男の方だけでも助ける気で、後ろに男を
なげた強く掴んだ手をおもいっきし後ろになげた男はトラックが通るところからでたようだ。
さて自分も逃げるかなどと安易な考えをしていたら、
俺は自分の五十倍以上の重量を持つトラックに 跳ね飛ばされ、コンクリートの外壁に体を打ち付 けた。
「かッハ……!」
肺の中の空気が一瞬で吐き出される。 全力疾走で酸素を求める肺が痙攣する。 声も出ない。 だが、死んではいない。よかった。
と思ったが、トラックはまだ迫ってきていた。
俺はトラックとコンクリートに挟まれて、トマ トみたいに潰れて死んだ。