狼の獣人
これはなろうコン応募作品です。これは僕が考えてた長編の内容を短編にしたものです。
毎年遭難者が出るという樹海の中にある研究所が存在していた。
「探せ!!まだ遠くへは行っていないはずだ」
「は!!」
だがその研究所も警報が鳴り響き、謎の男達が何かを探していた。
「このままでは我らの計画に遅れがでる。バイソンは居るか?」
「は!ただいまここに」
謎の男達を指揮している男の前に金髪の男が現れる。
「お前に命じる、脱走したバイオノイド、KーW0を捕獲、または抹殺せよ」
「了解!」
その言葉が言われたのと同時にバイソンと呼ばれた男は姿を消した。
「銀沢博士め、我々を裏切るとは・・・」
それから数日後・・・、場所は何の変哲もない街に移り二人の女性が歩いていた。
「未来、本当に探偵になるの?警察でも良いんじゃない?」
「うん・・・、でも子どもの時からの夢だったんだ。あの人みたいになりたいって」
「はぁ・・・、あんたがそういうんなら仕方ないわね。しっかりやりなさいよ」
「ありがとう、のぞみ」
どちらかというとおっとりとしている女性の名前は銀沢未来。もう一人の気の強そうな女性の名前は系巣のぞみ、未来の親友である。
「そういえば最近通り魔がこの街いるらしいから、気をつけなさいよ」
「わかってるって」
「もうそろそろバイトの時間だからいくね。じゃあね未来」
「うん、またね」
そう言って二人は別れる。
「私も速く帰らなきゃ、準備とかもしなきゃいけないし」
そう言って、家に向かってると、
「ううっ・」
一人の青年が倒れていた。
「大丈夫!?ひどい怪我!速く手当てしなきゃ」
そう言って、その青年を家に連れて帰る未来。
数分後・・・、青年は未来に手当てをしてもらっていた。
「ふぅ、これで大丈夫だよ。ねえあなた何であんなところで倒れていたの?名前は?」
「・・・わからない・・」
「・・・え?・・・」
「・・・何もわからない・・何もかも・・」
「ねえ「ようやく見つけたぞ、KーW0」っ!あなたは誰!」
その時、謎の男にバイソンと呼ばれていた男が現れた。
「その質問に答える義務はない」
その言葉と共にバイソンと呼ばれていた男の姿は変わって行き、まるで牛の人間のような姿になった。
「・・何なの?あなたは・・」
「その言葉にも答える義務はない。私の義務は・・・」
「かはぁ!」
「お前の死だ、KーW0!」
「きゃあああ!」
その言葉ともにバイソンは持っていた二股の槍で青年を突き刺す。
「お前も私の姿を見ているからな、口封じさしてもらう、死ね!」
「(こんなところで私、死んでしまうの・?嫌だ、まだ私は・・・生きたい!!)」
その槍を未来に突き刺そうとしたその時
「お前は!!」
バイソンの槍は腹を貫かれた青年がその手で掴んで止めていた。
「・・・!」
「私の槍が!」
バイソンの槍はその言葉とともに青年によって粉々に砕かれた。
「やはり確実に仕留めなければ。槍がなくとも私には腕力がある。潰れろぉぉぉぉ!!」
バイソンのパンチで青年は壁に吹っ飛ばされるが・・・
「・・・どうした」
「なっ、何だと!!」
全くの無傷で立っていた。
「い、いや、まだだ、今度はフルパワーだ、潰れろぉぉぉぉ!!」
今度はフルパワーでパンチを青年に喰らわせようとするが、
「ぎゃあああ!!私の腕がぁぁぁ!!」
その腕は獣みたいに腕が変化した青年によって切り裂かれていた。
「はぁぁぁ!!」
バイソンの身体は青年によって引き裂かれて行き青年の姿は変わって行き・・・
「はぁぁぁ!!」
「私が、やられるなんて、い、嫌だぁぁぁ!!ァァァ!!」
バイソンの身体がただの肉片になっていた時には、青年は狼男のような姿になっていた。
「あなたはいったい・・・?」