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魔女カマリーリャ(党員)

■カマリーリャ(党員)

カタルーニャ地方出身。


サバト(魔女集会)のトランペット奏者にして、音楽隊長。

音程の外れた音色を奏でる。


彼女は、幼い頃から何一つ納得しない子で、

プライドだけが高く、頑固であった。

自分が貧民の家に生まれた事も、

トランペットが上達しない事も、

貧民は誰かにトランペットの教えを乞うには

頭を下げなければいけない事も、

彼女には納得のいかない事だった為、

彼女の腕前はいつまで経っても変わらなかった。


いつの日か彼女はその音程の外れたトランペットの音こそ

最高の音色ではないか!!と思う様になる。

周囲の者は彼女を諭し、あきらめさせようとしたが、

彼女は全くその音色を譲らなかった。


ある夜、彼女が墓場でトランペットを吹いていると、

死者が起き上がって言った。

「その音色は、この世のものではないね。全く以て。」

死者は悪口を言ったのだが、

彼女は生まれて初めて褒められたと思い、

大喜びで言った。

「そうか!!私の音色はこの世の人間にはわからないんだ!!

だから、今まで誰も認めてくれなかったのか!!」


それをきっかけに彼女は魔女集会へ参加し、

魔王に自分を音楽隊長にしてくれる様に頼み込んだ。

魔王は彼女のひどいトランペットの腕前を知らなかったが、

顔を顰め言った。

「いきなり隊長には出来ん。

まずは下働きからしなさい。」

しかし、彼女はそれに納得がいかなかった。

「嫌です!!

私はこんなに素晴らしい音色を奏でるのに、

納得がいきません。

私、生まれてから、一度も世界に納得した事がないんです!!」

それを聞いて魔王は感激し、

彼女をサバトの音楽隊長に任命した。


彼女のトランペットの音色は最初、魔女達を苦しめたが、

「悪魔的な趣味なのだろう。」と皆、慣れていった。

そのうち、「それがないとサバトの雰囲気が出ない」

というまでになり、

彼女からその音色を習おうと弟子入りする魔女達が続出した。

伝統とは得てしてそういうものである。


彼女はサバトに現れる前、

カタルーニャ主義の党に関わっていた為、

他の魔女達からは[党員(カマリーリャ)]と呼ばれている。

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