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渚に寄せて

作者: 薄雪草


『渚に寄せて』


いいときも そうでないときも

繰り返す わたしたちは


いいときも そうでないときも

あるがままに あるがままに



寄せては返す 聞こえるのは波の低い響き


磯の近くから波打ち際まで降りていく


海のいきものたちが動いて

水に入っていく


小さきものたち


じっと見ていると


時間が経つのを忘れて

童心に戻っている


小石を拾ったので

投げてみた


二回跳ねて

見えなくなった




夜になって 外に出た


渚に月は光り

水平線に続く道は導く


寄せては返す 海の響き

夜になっても変わらない


そして 朝になる

冬の穏やかな一日が始まる


過ぎていく 過ぎていく


日は巡る 月も巡る



時には見失って

星もない日が続く


それでも雲の上には

星は輝いている


それだけのこと






『この世界を記すこと』


この世界を記すこと


動く木漏れ日と、鳥たち

羽ばたいていく、空と


動く雲、ときどき雨雲


移り変わる天気と

傘をさした、輪郭が歩く


街並み、電線、街路樹、道


遠くで手を振る

輪郭が朝日に輝いて

少し、眩しい























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