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異世界は剣と料理と現代知識で  作者: わかね
第一章  昇級クエスト道中編
69/104

068 サイコロ作りは一瞬で

遅ればせながら

10,000PVありがとうございます。


これからもよろしくお願いします。

2022年 6月18日(土)〜19日(日)異世界サイド〜


「急な申し出にも関わらずありがとうございます」


茅森さんからの依頼の1つ『カヤモリの名物料理』を何とか捻り出した俺は早速試作品を作って届ける。ソースはヨーグルトソースのみだけど。

舞姉ちゃんが「チリソースも作って」と言ったけど豆板醤が無いので無理。代用品は無いかな……って昨日現実世界で調べたのだけど、味噌が必要との事……(ですよねー)諦める事にした。


樹が担当している『賭け事の種類』も今朝早くからルーレットを製作中です。しかも『何台も作れるように』って設計図から。製図台も作ったとか言ってるし、あなた本当に高校一年生か?


「桔梗さんにサイコロの件お願いしてきて」


樹から言われたので桔梗さんにその旨を伝える。出来れば水晶で作った物が望ましい……との事だけど。


「水晶か……蔵に確か残っていたかな……」


そう言って裏庭の蔵へと移動する桔梗さんと俺と舞姉ちゃん。楓さんは樹の手伝い……というよりルーレットを見たいだけか。

イディさんとミディちゃん親子はフォレストラビットのクエストを受注してモグラ叩き……じゃなくてフォレストラビット叩きに向かった。

ケバブの件があってフォレストラビットの需要が増したから、カジノで損した人達もそれなりに討伐クエストを受注していた。



「お待たせ」


蔵の外で待っていると……立派な墓石サイズの水晶を抱えて出てくる桔梗さん……軽々と抱えていますけど、重くないですか?それ。


現在使っているサイコロは象牙やサーベルタイガーの牙製で全て桔梗さんの手作りだとか。……まぁ機械化はしてない世界だから手作りも理解できるけど、わざわざ桔梗さんが?


「剣の鍛錬も兼ねているからね」


そう言って蔵の前に水晶を立たせて、俺と舞姉ちゃんを下がらせる。……剣の鍛錬?


左腰の太刀に左手を添え、右手をあてがう。腰をゆっくり落としていく姿から発する闘気……というか気迫というか……文字通り気圧される俺。


「せややーーーー!!」


気合い一閃。俺には目で追えない……これが居合ってやつか。数刻……間を置いて静かに崩れゆく水晶の塊。


綺麗に……サイコロ状態に切り揃えられた水晶。一太刀で水晶のサイコロが大量に生産されました。


…………すごい。すごすぎる。すごいけど……技術の無駄遣いな気がするのはなぜだろう。


「これで足りるかな?」


「大丈夫だと思います。ありがとうございました。」


サイコロの目を付ける細かい作業は現地でやってもらうとの事なので、アイテムボックスに出来たばかりのサイコロをしまっていく。


「相変わらず師匠はデタラメなのー」(ボソボソ)


舞姉ちゃんがそこまで言うか。でもそんな桔梗さんだが剣術スキルは舞姉ちゃんより1だけ高いレベル8だとか。

確かに桔梗さんは現実世界では『教士七段』で八段を目指して鍛錬中か……上には上がいるものだなぁ……


俺も気がつけば剣術スキルは2になっていて、樹は3になっていた。


「何だ。じゃじゃ舞。そんなに今日も稽古付けて欲しいのか。」


『しまった!』という表情を浮かべて……青ざめて……落ち込む舞姉ちゃん。…………うん。頑張ってね。


2人と別れた俺は進捗状況を知るために冒険者ギルドへと戻る。樹は丁度ひと段落したのか休憩中だった。


「こんな感じでいいのか?」


アイテムボックスから出来たてのサイコロを樹に見せる。まだ目はついてないけど。


「上出来だよ。むしろ最上。よくこんな短期間で出来たな。」


『桔梗さんが一太刀で作った』と言ったら『うへー』と樹から奇妙な声が上がるが………無理もない。実際見ていた俺も信じられない光景だったからな。


「それより、そっちは順調?」


王都ひとつ前のこの町で最後の足止め中。なる早で終わらせて昇級クエストに戻り、ランクアップしたいものだ。だからといって依頼に手は抜かないけど。


「ルーレットなら出来たぞ」


仕事早いな。出来たてのルーレットは0から8まで色と番号がランダムに割り振られている。0はもちろん緑で1〜8は黒と赤が半分ずつ交互に。


「配当をどうするか考え中」


既存の38ポケットのルーレットは掛け方も色々あって、シングル数字を当てた時の配当は36倍だとか。


「8倍だとあからさますぎて……」


確率と配当のギャップはディーラー(主催者)の取り分なのだが、38分の1の確率で36倍は許容できても9分の1の確率で8倍はディーラーの取り分が多すぎるだろ………とは楓さんの意見。

相変わらず賭け事に関してはすごい情熱を感じるな……異世界に来た始めの頃は『コスメを作る』なんて言ってたけど、すでにギャンブルの人と化してますよ。


「『保険』を付けて配当表を作り直そう。」


結局シングル数字の配当は8倍のまま。掛け金の5分の1を『保険』へベットすれば『0』に入った時に掛金が戻ってくるシステムにして配当表は完成。俺にはよくわからないけど楓さんも納得しているから、大丈夫なんだろう。


とりあえずこれで桔梗さんからの依頼はミッションコンプリートでいいのかな?


リリー達へ明日の昼に出発……クエストを再開する事を告げ、市場へスパイスなど補充するため冒険者ギルドを後にした。

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