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異世界は剣と料理と現代知識で  作者: わかね
第一章  昇級クエスト道中編
49/104

048 忌避感はゼロで

2022年 5月18日(水)〜19日(木)異世界サイド〜


イディ親子を救うと決めた俺達は

次の町へ向けてひたすら歩く。


道すがらリリーにこの……

魔王国について質問する事にした。


この国について全く知らないのよねー


大きさは日本の本州の半分くらい。

気候はガラリーとターガナ、マケの村が亜熱帯で

次の町カンディナから北は温帯。


王都キッベールは山脈のふもとに建立されていて、

冬には積雪が結構ある。


魔王の名はサマエル。この国の名前もそのままサマエル魔王国だ。


以前は弱肉強食の力が全ての世界だったが、

3年前の『来訪者』によって革命と改革が起き

地方自治が認められ同時に魔王国の騎士団は解体。


(ターガナの町で騎士団が場所代を徴収していたのもその流れからか)


人間や亜人と魔族が共存する珍しい世界だ。


「妾達サキュバスは強い精を好むのじゃ。吸い尽くすより、育てて鍛え上げる事でお互い『うぃん-うぃん』の関係になるのじゃ」


確かに……その……ゴニョゴニョになった後

強くなっているからな……


「この護衛ミッションも『保護』の役割りかな?」


樹は何か納得した感じで会話に乗る。

……確かに護衛対象の方が明らかに強いけど


「うむ。しかも『来訪者』じゃからのう。他の者が手を出す前に先手を打ったまでじゃ。」


……

………

ん?


「革命があったのに魔王はそのままだったのか?」


「そのあたりは妾にもわからんのじゃ。倒されたはずのサマエル様は健在じゃったし、倒したはずの来訪者達は何も取らずに去っていったからのう……」


条件として、各関所の廃止や交易の自由、闘技場の開設が引き換えだったけど、財宝等には目もくれなかったそうだ。


「樹……その先輩来訪者……どう思う?」


「地方自治を認めさせる……ある程度の年齢で……」


少ない情報でもプロファイルする樹。

俺も倣って考えてみる。


魔王を倒してもそのままって……

統治者にはなりたくない人で……


3年経っても食事事情が変わって無い事から、

料理関係者ではない事も伺える。


今現在でわかるのはこのくらいかなー


その先輩に一回会ってみたいけどね。



さらにリリーの話では、極東……『日本』からの来訪者だけは魔物に対する忌避感が少なく、現在でも生存しているほとんどの生存者が『日本』出身だそうだ。


現実世界あっちでの宗教が関係しているのかも」


樹が言うには

キリスト教で『悪魔』と教義されるサキュバス。


その点日本は元々八百万やおよろずの神を奉り、

九尾の狐だろうが、風神や雷神などの魔神だろうが御神体として各地に伝承されている。


確かに『悪魔』に対する忌避感はあまりないかなー


「その3年前の『来訪者』も極東から来たのじゃ」


ますます会ってみたいけど、

各地を転々としているので中々会えないとの事。


まぁ……今はクエスト中だし、

目的がある訳ではないのでのんびり旅をして

途中で出会えたら良いな……位に思うようにした。



そうこう話しながら歩いていくと

目的の町カンディナが見えて来た。


起伏のない街道と灌木と草原の景色からは一転して


……

………

…………これは!!


見間違いではなく、文字通り『水田』だ。

しかも田植えしたばかりの稲の青緑が

きちんと等間隔に並んでる。


「米かなー?米なのかなー?」


舞姉ちゃんも少し興奮気味だ。


「長粒種じゃなければ良いけど。」


イディさん親子に付き添って荷台に乗っている楓さんも

水田の景色に嬉しそうだ。


しかも水田の規模もかなりの広さ。


「カンディナの町に着いたら一週間中断するのじゃ。」


リリーは少ししょんぼりしながら告げる。


「何かあったのか?」


「おそらく仕事が溜まっているのじゃ……」


あーそれは……王都のギルマスの仕事を

放棄して来ているリリーが悪いよね……


一週間の休暇かー

ポイントの減算を気にしないで良いし、

米があるだろうから、いろんなメニューも作れるし

楽しみでしかない。


もちろん教会でイディさん親子を

解呪しなければならないけど、

いくら掛かるか……わからないからなー


活動資金[銀貨110枚]を確認すると

徐々に大きく見えて来るカンディナの町。


もうすぐ日がくれるから、活動は明日からになるけど

まずはゆっくり宿で休みたい……と思った。

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