表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界は剣と料理と現代知識で  作者: わかね
第一章  昇級クエスト道中編
37/104

036 油断は大敵で

クミン(馬芹 (バキン))

コリアンダー(胡ずい子 (コズイシ))

ターメリック(ウコン)


クローブ(丁香 (チョウコウ))

オールスパイス(三香子 (サンコウシ))

シナモン(桂皮 (ケイヒ))


スパイスは他にも色々ありますが、

代表的なものを列記してみました。

カッコ書きが生薬名です。



2022年 5月12日〜13日 異世界サイド〜


今日の活動方針は現実世界で連絡してあったので

全員で手分けして行動する。


舞姉ちゃんはフォレストラビットのクエスト受注。

やはりターガナの町でも討伐クエストは人気だ。

そして朝も早いのも一緒。


まだ、2つの町しか見てないけど

どこの町も同じなのかな?



樹には銀貨1枚を渡して屋台制作の材料を買って来てもらう事に。大工道具は冒険者ギルドが貸してくれた。


「感謝するのじゃ」とリリーが言うから

本来は貸してくれないのかも知れない。


流石は王都本部のギルドマスターか。

見た目は女の子なんだけどな………。



そして乳鉢は冒険者ギルドでも売っていて、文庫本位の大きさの乳鉢が銅貨5枚だったので8個購入。



俺は医療品市場でスパイスを見つけては購入し冒険者ギルドへ戻る。



宿代も先に払って部屋を確保。部屋で待機している楓さんにスパイスを渡して俺はまた医療品市場へ。


丁度いいタイミングで舞姉ちゃんがクエスト終了したので

報酬(銀貨7枚)加えてスパイス資金の目処もたった。



楓さんは乳鉢でスパイスを粉状に。

俺はスパイス購入が一定量に達したので

配合の実験に取り掛かる。



スパイスの配合の比率は現実世界で調べてあったので

それをベースに辛口と

辛さを抑えた中辛の2種類を作り上げた。


クミンとコリアンダーの消費が多いので

この2つは明日追加で購入だな。



樹の方も順調に屋台作成が進んでいる。

簡易な作りだけど、直接手渡しより断然いい。


夕食時間に間に合いそうだ。


………

…………

……………


そして市場の端っこ……

俺達が割り当てられた場所へ到着。


昨日と同様に人はまばらだ。

隣りのおばさんもスープをかき混ぜているが

あまり量は減っていない感じがする。


樹が作った簡易屋台は折りたたみ出来る様になっていて

持ち運びが便利な点にびっくりした。


設計図あったらもっといい物作れるんじゃないだろうか。



4人で協力して屋台を組み上げて、

焼き台部分としてレンガをUの字に組み立てていく。


元々火は通っているので燃料の木炭も少量で済む。

要はスパイスかけて匂いを出させる為だからね。


受け取り用に大皿を屋台前面に置いて

受け渡すシステムにした。


食べ物を直接手渡しは気分的にマイナスという判断。


さて……売れればいいけど……



………

…………

………………

……………………タスケテ。


カレースパイスの効果は絶大……

なんてレベルじゃなかった。


昨日は1本銅貨2枚で売って20本しか売れなかったのよ。


今日はスパイスでお金掛かっているので

1本銅貨5枚の設定にしたの。


それでも…………

飛ぶ様に売れるってこの事言うんだなーって。


売り始めた頃は匂いの効果もあって

いい感じに売れていったのよ。

柔らかいし、カレースパイスで食欲もそそられるしね。


そしたら徐々に人が増えていって……

行列になって…………舞姉ちゃんが列整理始めて……


用意していた300本?そんな物瞬殺されましたよ。


人が増えて来てすぐに『やばい』と思って

急遽ボア串を作りながら焼いて……

楓さんも手伝ってくれたけど、追いつきません。


…………


舞姉ちゃんが列整理で

樹が屋台で会計と受け渡し。

俺と楓さんがひたすら焼き台。


どのくらい時間経ったのだろう。


結局スパイスが切れて販売終了したのだけど……


集計して驚いた。


合計860本売れて


銀貨43枚の収入。



食べた人達が嬉しそうな顔をしてくれたのは満足なのだが

この疲労感は半端ないです。……タスケテ。


相乗効果は周囲の屋台にもあって、隣りのスープを売ってたおばちゃんの店も完売してホクホク顔だった。


「ありがとよ」なんて抱きついて来たけどね。


売り切れで食べれなかった人達から


「明日も出てくれるかい?」


って質問されたけど……どうしよう。

確かに露店の出店は明日まで出来るけど………


3人に聞いてみた。


「王都へ旅立つと、この町にいつ来れるかわからないから

明日また売りたいと思うのだけど、いいかな?」


旅は基本的に『一期一会』だ。

今日食べられなかった人達にも味わって欲しい。


「私は別にいいよー」

「俺も構わない。」

「私も。作って売るの楽しい。」


………決まりだな。


「露店の出店は明日までありますので、明日またここで出店します。よろしくお願いします。」


「おー!」「やったー!」「明日こそ食べるぞー!」


みんな喜んでくれてる。良かったよ。



リリーにもう1日滞在延期を告げないとなー。


屋台など後片付けを終えた俺たちは

「明日も頑張ろう!」と

冒険者ギルド兼宿屋へ帰っていった。





冒険者ギルドに戻った俺は軽く湯浴みをしてから

(4日ぶり!!ひゃっほー!!)

最上階のリリー達に滞在延期を申し出よう。


樹はベッドですでに高いびき。

(ジャンケンの結果ベッドは樹に)


舞姉ちゃんと楓さんも疲れたのか寝室へ直行だった。





最上階は……うちらの泊まっている部屋が物置に見えてくる……天蓋付きのベッドって初めて見たよ。

最上階のワンフロアが一つの部屋になっていて、バスルームも……すごくゴージャス。


アズさんについていって通されたのは

これまた大きいリビングルーム。


そのまま促されたのでリリーの対面のソファに座る。

ソファの座り心地もすごくいいわ………


「1日延期の件了解なのじゃ。」


ソファに座ったままのリリーは……なんかこう

大人の女性が着るネグリジェっぽいのを着ているが、

色っぽさがなぁ………


「しかし、大盛況じゃったのう。」


露店の状況も知っているのね。


「今日食べれなかった人もいるので明日まで出店しようと思って…………」


「お主らしいの。」


リリーがクスクス笑ってる。


「出発は明後日にしようと思う。次の町までの距離と

出現する魔獣などの情報があったら教えて欲しい。」


「アドバイスは禁止されておるのは、承知のはずじゃ」


「情報に対する対価は支払う。」


全財産の銀貨47枚の内、30枚をテーブルに置く。

タダで情報を手に入れようとは思わない。

また、何も知らずに外に出たくもない。


明日も露店の準備に忙殺されるのが目に見えているから

リリーに交渉しようと思ったまでだ。


「銀貨30枚で得られる情報をお願いしたい。」


「なるほどのう。それならアドバイスにはならんか。

お主もこの世界に慣れてきた……という所か。」


まだぎこちない面もあるけどね。戦闘とか。




「じゃが、銀貨はいらんぞ。仕舞うが良い。」


え?




「対価は別にもらうから、安心せい。」





ん?………妖しく笑うリリーに悪寒が走る。


「妾達がサキュバスと知りつつ、夜の寝所に訪ねて来るとはのう……つくづくお主は………脇が甘いのう。」


……

………

……………あっ!!


あ……これ……ダメなやつだ。


「明日も露店準備があるので、俺はそろそろ……」


そういって立ち上がったのだが、


「まぁ、待つが良いのじゃ」


リリーも立ち上がって俺の方まで歩いて来ると


呪霊術LV3『金縛バインド


………文字通り金縛りにあって身動きが取れなくなった。



背後からアズさんが寄って来て俺のシャツを脱がす。


そして俺の背後から抱き締められたのだ……が………


せ……背中!!あ……あたっ……当たってりゅ!!


アズさん……ひょっとして……裸?

そのまま背後から首筋にキスされて、

その部分が熱く感じる。


これって……寵愛の印?


「そうじゃ。寵愛の印はのう。『枯れず萎れず』……じゃ」


…………何そのドーピング。

そして俺の背後からドアの開く音が。


「なんじゃ。シランとコリも来たのか」



………………これが本当の『四面楚歌』?

味方いないし。



俺の耳たぶを甘噛みするアズさんが、耳元で唱えた


呪霊術LV1『魅了チャーム


の発動によって意識が落ちていく。




あーリリー達がサキュバスってすっかり忘れてたよ。


油断大敵だったわ。



明日は久しぶりのパンツ洗いかー


4人のサキュバスと同時に天蓋付きベッドへ辿り着いたときに意識は完全に落ちていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ