018 ランクアップボーナスは保留で
冒険者ギルドでいつものように朝食中。4人分で銅貨20
[残金 銀貨4銅貨40]
折角食器とか買ったのに、食材が全くないのだからしょうがない。
昨日ミリットさんが全部持って行ったからね。
とはいえ、昨夜あんなことあったからミリットさんに会っても……何も言えないのだが。
討伐クエストはボアは取得できなかったけど、『フォレストラビット5匹』のクエストは獲得した。
報酬は銀貨2枚+素材で銀貨5枚とランク20ポイント。
収入とポイントはボアより若干上だ。
ミリットさん曰く
「素早い動きをするので、慣れるまでは大変かと。」
舞姉ちゃんも同じ敵だとマンネリ化するから、丁度いいタイミングだそうだ。
俺は?……食事担当ですか。
買い出しのついでにお酢と椿油も見つけて来て……と。
本当に使うの?……髪の毛にお酢。
薄めるとは調べた時書いてあったけど…………匂うよ?
「クエン酸は売ってなさそうだから……」
楓さんも諦め口調だ。レモンとかの柑橘系から抽出出来ればいいのに……
「っ!!それだわ!!」
錬金術のLV 2は『抽出』『培養』なのだが、使い道が分からなかったそうだ。
確かにこの世界は、チュートリアル無かったよね。
全てはトライ&エラーの繰り返し。
って抽出と培養だって!!
厨房へと走り出し、レーズンが入った小さな壺を持って来る。パンの種『天然酵母』を抽出して、培養出来ればこれからのパン作りがめっちゃ楽になる。
「楓さん……お願いが……」
レモンからクエン酸を抽出している所悪いけど、夕食の為お願いします。
「あ……じゃあ私からも1つお願い。いいかしら?」
何かな?出来る事なら何でも言って。
「現実世界で竜司クンの料理食べてみたい。
異世界の料理美味しかったから……」
ああ……ヘビ肉の唐揚げか。楓さん結構つまみ食いしてたからなー。気に入ってもらえて何より。
「鶏肉があったから、唐揚げでいい?」
お弁当の定番だな。
「ありがとう。」
心なしか楓さんの頬が赤い?レーズンの壺を受け取り、厨房へと行ってしまった。
あーでも楓さんだけに渡すと他の先輩方に悪いか。
「他の先輩方も食べるかな。明日はお重を用意しないと。」
そんな俺をジト目の2人がボソボソ
「鈍いな。」
「鈍すぎますー」
なにが?俺……何かした?
舞姉ちゃんと樹は揃って『やれやれ』とため息つきながら狩りへと出て行った。
入れ替わりに楓さんが戻ってきて
「天然酵母の抽出と培養かけておいたよ」
「ありがとうございます!!」
両手で握手。やっぱり頬が赤い?
「唐揚げ……楽しみ。」
聞けば培養に4時間くらい掛かるそうなので、
先に買い出し行こう。
「椿油お願いね。」
背後からの楓さんの声に右手を上げて反応する。
今日はパンじゃない方がいいかもなー。
市場に着いて色々物色してるのだが………
「た…たっか!!椿油めちゃくちゃ高いじゃん!」
売っている店は何店舗か見つけたのだが、驚いたのはその値段。50ミリ位の小さな壺で銀貨2枚。しかもそれが最安値っぽい。
1壺を2人で……とも考えたけど、こういったのは共用は避けた方がいいよなー。楓さん髪長かったし。
結局2つ購入。[残金 銅貨40]
………早くこの貧乏生活から脱出したい。
おや?
買い物と買い出しを終えた頃、右手がぼんやりと緑色に発光している。
そういえばステータスチェックしていなかったわ。
左手の指を右手の手首にあてて……っと
リュウジ=カミシロ 15歳 ランクDD 69/200
HP 58/58
MP 135/135
スキル
錬金術 1/10
魔術 1/10
料理 4/10
……あ。ランクDDになってる。スキルは変わってないけど、HPとMPが上がってるなー。
そして、ランクDDのところが点滅している。
左手を右手首から離して点滅している所をタップ………
画面が切り替わり、ランクアップボーナス画面になった。
ランクアップボーナス ランクDD
下記から1つ選択して下さい。
A:アイテムボックス(小)
B:スキル上昇 1ポイント
C:PTメンバー上限解放 4→6
(PTリーダー限定)
…………全部欲しい。アイテムボックスなんて異世界の定番。必須アイテムじゃないか。
(小)ってどのくらい入れられるのか、気になるけど。
スキル上昇……は1ポイントかー。
実質2択かな。PTメンバーかアイテムボックスかの。
みんなの意見聞いてみよう。
っていつの間にか俺……PTリーダーだったのね。
選択を保留して(左指で右手首をダブルクリック)
冒険者ギルドへと向かった。




