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異世界は剣と料理と現代知識で  作者: わかね
第二章 文化祭と王国祭編
102/104

096 体力だけは飛び抜けで

2ヶ月ぶりの投稿失礼します。


12月にあげてから、どう進めていいか分からなくなり、書いては訂正……を繰り返していたら2ヶ月経ってしまいました。


何とか少しでも進めて行きたいと思います

********時間は少し巻き戻る。*****



「朝の時点では6番人気だったのに……」


隣の姉貴が訂正された第6ブロックの配当表を見てぼやく。


最新である最終配当表では竜司は3番人気……2.4倍まで下がって来てた。


「それでも竜司が生き残れば当たるんだろ?」

「……でもそれだと、染料買えない……」


………この世界の染料は貝殻をすり潰して粉にした物だったり、花を集めて煮詰めたりする……かなり手間暇かけて作られた物ばかりなので、当然値段もそれなりにする。




集金した金額から20%を差し引いた金額を得票数で頭割りする……現実世界あっちで行われている公営ギャンブルのシステムをそのまま流用している形だが……

まぁ競馬は25%だし、宝くじなんかは50%以上だから20%はかなり良心的だと我ながら思う。そして一攫千金を狙う人達から見たらそれでも魅力的に映るのだろう。


「……しかし、竜司がここまで人気を集めるとは……」


外見的に見ても強い……とは思えず、どこにでもいる15歳の少年なのに?

桔梗師匠は『直接鍛えたのでHPの底上げは出来た』と言っていたから誰かがその情報を得た?……もしくは……


「控室で情報を得て、外部に漏らした……かだな。」


現実世界の公営ギャンブルでは八百長防止などの観点から外部との連絡は出来なくなっているけど、ここは異世界。いくらでも手段はある……か。


桔梗師匠へ進言して対策を取ってもらう………とはいえ桔梗師匠とはもうすぐお別れだ。孫娘の澪が残るこの世界を最後まで面倒見てくれるだろうか……



********


「わかった。外部との連絡を遮断すればいいのだな。」


……割とあっさり引き受けてくれたな。


「仕方なかろう……ゲームアプリとしてリリースを予定しているそうだから、それくらいの整備しておかないと。」


…………それ。部外者に話していい内容では無いぞ?


「はっはっはっ。樹も竜司……楓や舞も……身内みたいなものだ。」


穏やかに笑う桔梗師匠は……目を細めて闘技場の一つのゲートを凝視する。今はちょうど第5ブロックが決着し、決勝トーナメントへと残った4名が貴賓席の前で跪き、リリスから月桂樹の冠を賜っている所。


野球場位あるバトルスペースは荒くれたまま次の試合へと引き継がれる。後半になればなる程フィールドは走りづらくなって後衛職が有利に展開していきそうだが、それら含めて『運』なのだろうな。


「竜司クンが出て来たのー」


隣で焼きボア串を頬張りながら観戦している舞師匠だったが、目ざとく竜司を見つけて指を差す。


5人まとまって出て来た竜司は……隣の大男と打ち合わせ(?)のようなものをして何度も頷いていて……


「上手く控室でパーティー組めた様だな。」


序盤はパーティー戦の要素が強い。まぁCランク冒険者は一般的な強さだから、突出した力があっても集中砲火受けたら

ひとたまりも無いだろうし……


って思っているうちに竜司がエントリーしている第6ブロックが開戦したのだが…………



……魔術や矢、短剣などの弾幕を物ともせず……愚直に単騎直行する竜司………PTリーダーの指示なのだろうか?

後衛職との連携で右隣のゲートから出て来た5人を沈めた直後に踵を返して………今度は左隣のゲートから出て来た5人に向かって駆け出していく。


戦闘開始直後は直線的な行動で被弾を受けていた竜司だったが、左右にステップしたり……緩急をつけて相手へ詰め寄ったりと現実世界でのゲームテクを発揮し始めている。


「それにしてもあの大男は全体を見れているのー」


後衛職も大男の指示で的確な火力のサポを繰り出していて……これパッと見……竜司が無双していると思われなくないか?


案の定というか……個人で戦闘していた人達が一掃されたからか、無駄に飛び交っていた魔術の類は減って一人の人物を集中砲火し始めていた。……もちろん悪目立ちしている竜司へ。


……

………

……………


竜司は何をやっているの?


竜司への火力というか攻撃は段々と激化の一途を辿るというのに……逃げるどころか、的になるべくしてフィールド中央のレンガ造りの建物を目指す……様に見えるけど?


もちろん攻撃全てを交わし切れる訳もなく、何度も何度も被弾して……それなのに中央へ駆け出している姿に会場全体がザワザワしはじめる。もちろんフィールド場にいる残った面々も似た様なものか。


「……な……なんでだ?結構当たっているぞ?」


近くの観客席の男……飲んでいた酒の徳利が手から滑り落ちて割れるが、それすら気付いてないようだし


「手首の表示壊れてない?赤どころか黄色にすらなってないなんて……」


投票したであろう木片をワナワナと握りしめる老人。


そして……


「いけー!!竜司ーー!!そのまま全員ぶっ◯せー!」


まぁ、わかっちゃいるけど………現実世界で姉貴にギャンブルさせてはいけない。


そして中央付近でグルグル回る竜司の陰でパーティーメンバーが1人……また1人と確実に人数を削っていく。


「これは……流れが出来上がっているのー」


実際竜司は戦闘らしい戦闘は一切していないのに……

そこら中を走り回って……被弾して……被弾しまくっているのに倒れない。


焦った周囲から見れば驚異だよなー


そして竜司のパーティーが……主に大剣背負った大男だけど、確実に人数を減らしていく。


「そろそろ、大詰めなのー」


フィールド場での残りは7人。


竜司のパーティーは誰1人かけることなく健在だけど、


「そっか……臨時パーティーは5人だから最終的にはパーティー内の闘争もあるのか」


竜司へ攻撃していた魔術などは一旦途絶えて……全員が中央にいる竜司へとゆっくり歩をすすませていた。


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