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異世界は剣と料理と現代知識で  作者: わかね
序章  はじまりの町編
10/104

010 代償は100日で

「ぐががががー」

誰かのイビキで目が覚める。そこはベットの上で

しかも…………誰かの胸板の上。


「☆¥%○+<「〒^♪$°*×=」々|」


声にならない悲鳴をあげる。着衣の乱れをチェックして……思い出した。現実世界で就寝する時のイヤな予感を。


母ちゃんをこの世界へ招待した時と同じ状況。この……筋骨隆々はおそらく樹だ。しかし、何が悲しくて男の胸板の上で起きなきゃならんのか……俺にその趣味はない!(キッパリ)

とりあえず……起こして樹である事を確認


なぜマッチョに変化したのか?

樹曰く、どんなに鍛えても筋肉がつかないので、こういった体型に憧れていたそうだ。


「えー……樹クンなのー?」


合流した母ちゃんも残念そうに呟く。


「え?その話し方は……舞おばさ(グボォォォ)」


綺麗なレバーブロー。母ちゃんの地雷はそこら中に散らばっている。俺も気をつけねば……


現実世界では『舞おばさん』だったのに、こっちだとNGワードなのか。

それとも話しかける人の容姿による?


「竜司クンもーこっちでは『舞おねえさん』でよろしくねー。」


無言で何度も頷く俺と樹。触らぬ神に……ってやつだ。


とりあえず朝食と樹の登録しませんか?舞……姉ちゃん……


イツキ=ウエノ  15歳    ランクD 0/50

HP 80/80

MP 45/45


スキル

錬金術 1/10

魔術  1/10

精霊術 1/10

氣功術 1/10

回復術 2/10


錬金術と魔術は俺にも生えてたし、成績優秀の樹だから生えているのは納得も……氣功術は運動神経良いからなー


それに精霊術に回復術ですかーどんだけ多才なんだよ。

精霊術はいわゆる4大精霊[地・水・火・風]の事で、風の才能があるそうだ。


なぜ風だけ?と思ったが、取得条件を見て納得。

風のメカニズムを覚えるのが条件で、現実世界の天気図を読み解けるようになればスキルが生えるらしい。

より高位の術式は、流体力学を覚える必要が……


うへぇ……また物理かー


精霊との契約で……とかじゃないんだな。


学校の勉強が異世界で役に立つとしたら、予習復習頑張れる?楽しみではあるけどね。


地は……地質学とかかな?


「で?回復術が2なのは?」

「ほら。うちの親父は宮司だし、手伝いとかもしてるからその影響かな?」


確かに。神社の参道とか掃除している姿をよく見かけるな。


「兼業神主でも神職だから、そのあたりが反映されていると考えて良いかもねー」

「そういえば、母……舞……姉ちゃんは術系のスキルなかったね」

「ほら…私はー文系だから……ゴニョゴニョ」


興味あるもの以外は基本スルーだからなー料理とか。


「竜司クンー。約束は覚えているよね?私ー新しい武器が欲しいなー。」


そういえばそうでした。

銀貨3枚では良い武器は買えないらしい。

追加で銀貨7枚渡す。そして着替えなどの生活用品の資金として2人分銀貨1枚。朝食3人分で銅貨15枚。


お金がドンドン消えていく。残りは銀貨1枚と銅貨95枚。


今日もクエストで稼ごうかと思ったが、討伐クエストの赤ピンはすでに全滅してました。冒険者の朝は早すぎる。


食材としての需要があるスピアーズボアやジャイアントスネイク、フォレストラビット等は毎日貼られるそうなので、明日は早起きしよう。


Cランクになればもう少し上の討伐クエが出来るのでそれに期待かなー。


それぞれ買い物に行く2人を見送り、採取クエ(薬草50株で銅貨50枚)を受注。少しでも稼がないと……って何で俺が樹の分まで?………深く考えないようにしよう。気にしたら負けだ。


薬草を納品中に母…舞姉ちゃんとギルド長がやってきた。

舞姉ちゃんの左脇には刀が帯剣してある。


「あ。良い武器見つけたんだねー。」

「そうなのよー。この切先(きっさき)といい、身幅(みはば)や反り、白みががった上身(かみ)と……一目惚れしちゃったのよー」


「へーそりゃ良かったね。でもそんな良い武器よく買えたね。」


銀貨10枚でそんな良い武器買えるのかー。


「うん。だからー竜司クン頑張ってねー。」


ん?微妙に会話がかみ合わない。

するとギルド長が1枚の羊皮紙を取り出す。


「では、契約書にサインをお願いします。」


はい!?契約書?……言われている意味がわからない。


「舞姉ちゃん……その刀って一体いくらしたの?」


金額聞くのは怖いけど、聞かなきゃ前に進まない。


「この子?金貨5枚だったよー」


…………頭おかしいよ絶対。その日の宿代にすら苦労してるのに……金貨だって。しかも5枚って……


「大丈夫。ギルド長さんと話して、竜司クンが夕食担当してくれれば良いって貸してくれたのー。」


契約書には1日銀貨5枚の計算で、100日働く条件が記されていた。金貨1枚=銀貨100枚かーってそんな事じゃない!


「何でも1つ買ってくれる約束だったよねー?」


口は災いの元……身から出た錆……そんな慣用句が浮かんでくる。


『100日バイトの竜司』しかもタダ働き。


ギルド長もそんな簡単に大金貸さないでくださいよ。

審査基準甘くないですか?


夕食担当は明日からって事なので今日は免除してくれた。


あれ?でも生活費は別に稼がないといけない?


のんびりしようと思った異世界生活は、

とてものんびり出来る状態ではなかった。


[所持金(銀貨10枚、銅貨45枚)3人分の宿代支払い済み]

[無償バイト    残り100日]

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