番外 クフャリアル
もうサブタイトルを考えてあるやつは、数学と一緒にそれを書きます。
面会の一週間前 王城秘密部屋
「お前の婚約者は、ルンド・アイリスにする。」
「ちょっと待ってください!ルンドって貧乏公爵家じゃないですか。」
「ああ、その公爵家だ」
「なぜルンドとなんですか?」
「王族の血をひいているからだ。」
「っく、それなら仕方がありません。分かりました」
「ああそうそう!あそこはプライドだけは高いから落として来いよ」
(っえ!まあいいか俺に落とせない女はいない)
《なあ、あんた本当に10歳か?絶対に20歳前後だよな》
面会当日 ルンド家
「お嬢様はこちらでございます。ではごゆっくり」
「っあ、どうぞお楽しみください。」
(ッフ落ちたなこれは、顔は本物の様に見えるが作り顔の可能性がある。が、周囲の反応と貴族用語を忘れているのが決定的な証拠だ!作り笑いでこれなら本当の笑顔だとどうなるのだろうか?っと表情を戻さないと)
《なあ、あんたやっぱり20歳前後だよな。7歳で貴族用語は使わねえよ!お前は7歳で使っていたけどお前以外に貴族用語を使う7歳はいねえよ!勘違いするなよ大人が!いや探偵ごっこをしているのを見れば子供か?》
「私は、アイリスです。王太子殿下」
「堅苦しい言い方は止めて私の事はクフャリアルと呼んで」
「はい、クフャリアル様」
(っげ、なぜ隣なのかなー?普通、前でしょ!作り笑いだけども効きすぎたのかな?この子嫌いだな)
《ッフ、クフャリアル・・言いにく!リアルでいいや。リアルもお子ちゃまだなー何でこんなのを20
歳前後だと思ったんだろうか。恋は盲目と言うでしょ。まあ恋じゃないけどね》
(将来の妻になるんだから色々と質問しーよっと。・・・・・・・・・・・・・・・・この子当たり触りのない答えしか言わないな。しかし、資金難か断れないように条件として資金を渡そうかな。
っあ時間だ。それじゃあ婚約を前向きに考えていると伝えよう。おお気ずいた。この笑みって周囲の反応を見ると本当だよね。じゃあ作り笑いはどんなものだろう?)
《いたーーー!貴族用語使う7歳がここにもいた!どうしよう?これじゃあ反論できないじゃんかどうしてくれんの。これ!》
王城秘密部屋
「どうだった?ちゃんと落としたか?」
「ええ、ちゃんと落としましたよ。簡単でした。
ああそうそう婚約をすれば、補助金を出すと言えば喜んですると思いますよ。」
「分かった、ありがとう。」
「いえ、当然のことをしたまでです。国王陛下」
「ここは公共の場じゃないんだから。昔のように父上と呼んでくれないかな。」
「喜んで」
(何で言わないといけないんだよ)
「お前、本当に10歳か?」
《そうだ!もっと言ってやれ‼》
「なにを言っているんですか。れっきとした10歳ですよ。」
「本当の10歳は父を国王陛下と言わないし、7歳の時には、内心で毒ずいているのに言葉では全く違う言葉も言わないし、作り笑いもしない純粋な子だ。後の2年で成長して、お前みたいになるがな。だが、10歳の時は、お前みたいな腹黒とは違う!お前のせいで何人犠牲になったか。」
《そうだ!もっともっと言ってやれーーー》
「何を言いますか
父上だって私と同じだったと聞いていますよ。」
「それとこれとは違うって誰から聞いた!その話」
「今は関係ないでしょ。その話は」
「いいや関係あるね、その話は状況が悪くなるから。さあ吐け!誰から聞いた!」
《脱線していますよー戻って戻ってーーーー》
「ッフ教えるわけがないじゃありませんか。みすみす切り札を手放す馬鹿じゃありませんよ、私は」
「そこが可愛くないんだよ。お前は。」
「男に可愛げは、必要ありませんよ」
「おまえなー大体……………」
「…………………」
《…………………!》
ベットに横になっても眠れません。どうしたらいいのでしょうか。