13 寝坊
数か月後 昼 森
「こんにちは」
「こんにちは
どうしたの?昨日、朝に行くって言っていなかったっけ?」
「寝坊しちゃった♪」
「そっか~
そうやって楽しそうに言う言葉じゃないと思うけどな~
普通、残念そうっていうか恥ずかしそうに言う言葉だと思うんだ。」
「いや~
いっぱい寝たからかスッキリした目覚めになってさ
気分が良いんだよね。」
「そっか~
じゃあさ、いつも寝不足だったってこと?」
「そういう事」
《や~い
好きな子一人の体調すら把握できてな~い》
そう言っちゃダメよ
可哀そうじゃない
(おお~
ありがとう!)
アイリスが
《そっかー、ごめんね。アイリス》
(……………な、なんでだよ!普通、俺だろ!)
っえ?何言ってんの?ばっかじゃないの?何でアンタなんかを庇わないといけないのよ。
《そうだそうだ!あんたに惚れられているアイリスが、可哀そうで、可哀そうで、仕方がない》
ほんとそうね。
(ひどい)
《いっその事、アイリスから恋心、無くなる様に仕向ける?》
(やめてくれ!)
ダメよ。お母様に怒られるわよ。貴女、今度やったら反省文1000枚に、徹夜して合格して直ぐに内容全部忘れたって言ってた試験、受けさせられるわよ。
(全部!?)
《うぇ~
あの試験、合格しないと見れないんだよね。こことか色々と
うん。止めとこ》
(よしっ)
「ねぇ、聞いてる?ずっと上の空だけど。」
「うん、聞いてるよ。
両親が毎回毎回
嫌味を言ってきて邪魔って話でしょ?」
「そうそう、掃除してる最中にさ
“お前の部屋を見てきてやった。が、お前は、自分の部屋の掃除くらいできんのか?”
“そうよ。自分の部屋くらい掃除しなさいよ”
とか言ってきてさ。
“お前らの屋敷の掃除をしているのにそんな時間が取れるか!てか、お前の部屋を見てきてやった?勝手に人の部屋見るんじゃねぇよ”
って思ったんだよ。」
「口と顔、悪くなっているよ。」
「っあ!えへへ」
「うん。ごまかそうとしても無駄だよ。ってか、隠さなくてよくない?
別に隠さないと色々と面倒な人、いないないんだし。」
「いや~
隠す、っていうよりも堪忍袋の緒が切れた時にああなるからさ
まあ、そうなったときに人がいれば隠すけれどね。」




