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永遠が始まった日

 気が向いたときにゆるっと書く小説が欲しくて書き始めました。

 許してくれ。今度こそ失踪しねえから・・・間が空いてもちゃんと書くから・・・

 お腹から血が止まらない。血どころか、およそ形容したくない固形物もぼろぼろと零れ落ちる。


 ーーーそっか。僕、死ぬのか。


 そう考えると、お腹の熱さは消え、背中に薄ら寒いものが走った。肉体的なダメージを死への恐怖が上回ったのだ。

 死にたくないなあ。

 まだやり残したことがあるんだ。

 例えばーーー


「・・・師匠」


 三角帽子の魔女が目の前に浮かぶ。ついに幻覚が見えてきたようだ。師匠がここに居るはずないのに。

 でも、好都合な幻覚だ。だって、僕がやり残したことができるんだから。

 ーーー自己満足だけどね。


「師匠。大好きです。ずっとーーー永遠に」


 死んだらどこへ行くんだろう。妙なことをしでかした覚えはないし、なんとか天国に行けないかな。


 ああーーー駄目だ。きっと師匠は地獄行きだもんな。じゃあ僕も地獄で待ってないと。


「短い人生でしたけど、幸せでした」


 僕は死ぬときに笑える。・・・幸せだな。


「駄目だよ。ぼくを残して死んじゃ」


 薄れゆく意識の中、僕にはそんな声まで聞こえた。

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