第三話(謎解きその1)
ギィー……。
扉が開いた。
よし合ってたみたいだな。
「りくくん。」
「どうした?」
「七不思議ではトイレのドアって開くの?」
「いや開かずに声が聞こえるらしい。」
……?!なんで開いたんだ?
中には相変わらず誰もいなかった。
ただ便器の蓋に赤い字でこう書かれていた。
「チガウ」
それから何度トイレに入り直しても個室が閉まっていることはなかった。
「仕方ないから次へ行こう。」
「……うん。」
A.理科室の不思議
B.階段の不思議
C.屋上の不思議
D.体育館の不思議
E.大鏡の不思議
F.???の不思議
ハズレか……。
やっぱりどこかにヒントがあったんだろう。
すぐゲームオーバーにならないってことは解決しなくてもいいものなのか?
少し悩んでとりあえず進むことを決意する。
理科室が2番目なのはわかってるからAを選ぼう。全クリは一旦全ての不思議を見てからでもいいだろう。
ロードすれば失敗してない頃に戻れるわけだし。
さて次はここか……。
2番目に噂が広まった場所。理科室。
動く人体模型の謎を解かなくちゃな。
と言ってもどこを調べりゃいいんだか……。
A.理科準備室
B.理科室の隣の教室
C.蒼に聞く
お、イベントが変わってる。動く人体模型の謎か……。
普通に考えればAかBが無難だ。だが!俺は蒼に聞きたい。
俺の知ってる蒼は正直頭は良くない。おっちょこちょいだしノロマだ。
でもゲームの中なら……もしかしたら?
Cを選択。
蒼に聞いてみよう。
「この人体模型の謎は何が原因だと思う?」
「……わかんない。でも理科準備室から調べた方がいいんじゃないかな。」
「なんで?」
「……。決めるのはりくくんだよ。」
そうだな……。
A.理科準備室へ行く
B.隣の教室へ行く
、、。
これって選ぶ意味あったのか?
捉え方によっては蒼が何か知っているような風にも見えるけど……。
蒼を信じていいものなのか?
うーん。まあ一回目だしな、信じてみるか。
Aを選択。
理科準備室へ行ってみるか。
理科室の右隣にあるんだったな。
鍵は……かかってないみたいだ。
中はお世辞にも綺麗とは言えなかった。
「ちゃんと片付けろよな……。」
「りくくんの部屋とどっちが綺麗?」
「……ここ。」
俺の部屋は足の踏み場がないくらい散らかっている。帰ったら掃除するか……。蒼に言われると恥ずかしいし。
ん?これって……。
ふと目に入ったのは単三電池4本入り!とかかれた商品だった。
中身は2本無くなっている。
「りくくん……。りくくん?」
「ごめん考え事してた。」
「こっちにはライター、テープ、はさみ、糸が置いてあったよ。」
「置いてあったというか箱にしまってあったのを勝手に出したんだろ……。」
「あっ……!」
「どうした?蒼。」
「う、ううんなんでもないの。」
彼女はそう言いながら掃除用具入れのドアを閉めた。
他は薬品やら難しい本で俺達にはわからなかった。
ここにはもう用はなさそう……かな。
A.理科室へ戻る
B.理科室左の教室へ行く
情報が沢山だからメモしておかなきゃな。
・単三電池が2本無くなっている。
・ライター、テープ、はさみ、糸
・蒼が何かを見つけてる?
こんなところだろう。
動く人体模型の謎で使いそうなのは……あれか?
おそらくAを選ぶと推理開始になるんだろうな。
Bだとまだ情報を得られそうだ。となると……。
Bを選択。
隣の教室へ行ってみるか。
右隣は理科準備室で今から行くのは理科室の左隣になるな。
中にはやはり誰もいなかった。
他の教室と置いてある物はさほど変わらない。
だが、明らかに珍しいと思う物はいくつかあった。
『天才!我がクラスの美人なたねちゃんに迫る』
『隣の理科室の人体模型について』
『担任の中澤先生について』
この3冊の本は初めて見る。と言うかこのクラスの誰かが書いたものなのだろう。
「蒼はなにか見つけたか?」
「ううん。」
そう言いながら彼女は黒板を見つめていた。黒板よりも目線は少し上か……?きのせいか。
「蒼は何を読めばいいと思う?」
「全部読んだらいいんじゃないの?」
「それはごもっともだが、一つの不思議に時間をかけすぎるといつまで経っても帰れなくなる。」
「ふーん。りくくんが読みたいのでいいんじゃないかな。」
またそれか。わかってて聞く俺も俺だが……。
どれを読むか。
A. 『天才!我がクラスの美人なたねちゃんに迫る』
B.『隣の理科室の人体模型について』
C.『担任の中澤先生について』
どれか一冊しか読めないのか……。
まあ確かに学校に泊まる訳にも行かないだろうし、そういう設定なのは仕方ないか。
一番有力そうなのはBだよな。Theこれ!って感じのタイトルだし。まずはこれでいいだろう。
Bを選択。
『隣の理科室の人体模型について』
隣の人体模型は一度改造されている。電池で動くようになったそうだ。
理科の先生曰く実験は一応成功した。だが思わぬことも起こった。
当初単三電池2本で動くよう改造したはずが、単一電池を4本も使わないと動かないということだ。
しかも動くのはたったの3秒。コストがかかりすぎるから、一概に成功と公表することはできないだろう。
私は諦めない!なんとしても動く人体模型の完成系を作り上げてみせる!
先生の熱意に我々も感動した。頑張って欲しい。
「これは……。」
「動いてた噂はこれが原因ってこと?」
それは……。理科室へ戻ろう。
A.理科室へ戻る
……?
一択だしAを選ぼう。これで謎は解けるのか?




