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「あーエドリック申し訳ない。妹のルリアです。お伝えした通り、可愛いでしょう?私の自慢なんです。可憐で慎ましい態度。あー可愛い。」

一度、ルリアから離れて振り向き声をかけたオルフェ。が、またルリアに抱きつく。


「ちょっと、お兄様。お客様がいらっしゃるなら言っておいてもらわないと困るわ。ご挨拶もしたいの。はなしてー。」

ルリアの反発に、兄はふてくされ。エドリックと呼ばれた彼は苦笑いをしている。

「なんだよルリア。お兄様よりもお客様なのか?」

「お兄様、当たり前でしょ。はやく、紹介して。」

「…彼はエドリックだ。」


兄の渋々とした紹介を受けて、エドリックから話しかけてきた。

「はじめましてルリア嬢。エドリックです。オルフェとは学園で仲良くなってね。少しの間こちらにお世話になるんだ。辺境伯様には御連絡していたのだが。」


「エドリック様。オルフェの妹のルリアです。そうだったんですね。父からはなにも聞いていなかったもので、すみません。」

少し苦笑いになるルリアに、オルフェが続ける。

「ルリア。父上とまだ、あまり会話をしていないのか?」

「そのお話は今ではないですね。お兄様。エドリック様すみませんでした。こんな所ですが、是非寛いでください。」

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