月曜日
「ただいま」
「お帰りなさい」
午前中に帰宅した真先を、彼女は満開の桜のような笑顔で迎えた。
「残念だったわね」
下手に触れないよりは、こういう形で言ったほうがいい。
「ああ、悔しかった。でもオークスは最高の状態で望めそうだし、がんばるよ」
「ええ……昨日の真先さん、カッコ良かったわ」
「え? そう?」
いきなりそんなことを言われて照れる真先の頬に、香苗はキスをして、微笑んだ。
「ねえ、真先さん。お花見、行きましょうか?」
「今から?」
「そう。お弁当作ったのよ?」
「……そうだね。行こう!」
真先はそっと、ポケットの中に手を入れた。
(桜の下で、指輪を渡すのも悪くないな)
「……うん。悪くない」
「うん? なに?」
「いや、なんでもないよ」
この満開の桜は散りにくそうだ。
初めての競馬観戦が、サイレンススズカの、あの、天皇賞(優勝馬オフサイドトラップ)でした。
翌週、セイウンスカイの菊花賞レコード。
さらに、ジャパンカップのエルコンドルパサー。
京王杯二歳ステークスのウメノファイバー、朝日杯三歳ステークスステークス(現・朝日杯フォーチュリティーステークス)のアドマイヤコジーンを挟んで、グラスワンダーの有馬記念。いやぁ、すごい時代でした|(老害)
競馬というと、どうしても馬が主役となります。当時、『サラブレ』を購入していて、騎手にスポットを当てたら? と思いついたのを思い出しました。それが、これです。
著作権の放棄は考えています。この作品を続けるつもりも、今のところ全くないです。どなたか作ってください。
それにしても、某アニメのグラスはかわいかったです。でも、まだアプリの事前登録はしていません。ウメノファイバー来たら、どうしよう。