めぇる
授業中にもかかわらず親父からメールが来た
『彩奈、お前料理できないの忘れてたわ・・
あと金 家において置くのも忘れてた・・
まぁ他にも色々忘れた
多分それでもお前死なねぇだろうけど
旅行から帰って生気がねぇ娘に会うのも億劫だから
今日から別の家に泊めて貰え、頼んどいたから
抵抗しても無駄だからな、パパの言うことは絶対だ。
じゃな』
『追伸
だからってこれから俺のことパパって呼ぶなよ』
・・・死んでも呼ばねぇ
愛情を文に込めることをやつは知らないのかと私はため息をつく
「お〜い宮田授業中にケータイはやめろ」
原塚先生が私を注意した
「何でですかー、先生携帯持つの反対なんですか?」
「教育委員長から言われてるからに決まってんだろ!」
むしろ携帯は大好きだ!!と胸を張る先生
「それ教師としてどうなのよ・・」
「先生もしかして立場弱いんですかー?」
「先生携帯何に使ってるんですかぁ〜?」
「いいから授業やれ!!一応!」
生徒からのヤジを跳ね返し先生は黒板に向き直った
原塚先生は教師としてはイマイチだけど、ざっくばらんな性格はこのクラスの皆は好きだった
「あやな今日はヤエんとこ行くか?」
今日の最後の授業が終って、バックに教材をしまっていると勇摩が声をかけてきた
「ん?ムリ」
「なんで」
「ホレ」
私はさっきオヤジから来たメールを勇摩に見せた
泊めてもらう所の人と何かと話をする必要があると思うから早めに伺おうと考えていた
「お前居候すんの?」
「止めてもらうの」
居候なんて人聞きの悪い
「じゃ、俺ヤエと二人きりじゃん!!ヤエー!!喜べ!!」
私は邪魔者ですか
勇摩はぴょんぴょん跳ねながらヤエに報告をしている
勇摩は野球部で体は大きい方だからそれなりに迫力がある
勇摩にたかられ満面のしかめっ面をしてヤエは何かを私に訴えかけていた