なんちゃって
「あの子大人っぽかったなぁ」
休み時間教室の一角に集合し談笑に浸っているとヤエが思い出したように呟いた
「誰が?」
由梨は首をかしげた
「あの根室誠司ってやつ」
ヤエは平然のとさっき私たちを注意した後輩の名前を言った
「名前覚えてたの?あんな奴の・・」
私は不機嫌そうにヤエを見る
私も覚えてたけど・・ネーム見て・・
「だって後輩の立場で、あんなに先輩に対して物を言えるなんて今時珍しいでしょ?」
ヤエは大して言い訳がましく言わなかった
「いきがってるだけじゃないの?」
「でもいないじゃんあんなの」
「まぁ勇摩よりは断然ませてたってことは認めるけど」
しぶしぶ同意すると勇摩は首をかしげた
「なんだよそれ・・」
難しそうな顔をして頭をかく勇摩
そういう仕草が子供っぽいんだよ・・
「でもなんかムカつかなかった?脅迫したんだよ私のこと?大人がやることとは思えないけど」
「もとから彩奈の姿勢が脅迫っぽかったよ、それに、奥の手を用意しない限り、先輩達に太刀打ちできないとしっかり心得てるし・・・」
「だって、ヤエは根室君が気になるんだって」
私はヤエの言葉をさえぎり、まるで保育士さんのように勇摩に言い聞かせる
そうするおと勇摩は絶望の色を浮かべた
「ヤエそうなのか?」
私はこころの底でほくそ笑んだ
こいつ単細胞だから扱いやすい
「は?なにが?」
ヤエは唖然と勇摩に返す
「ほんとにそうなのか?」
「なに?意味わかんない」
「ヤエ・・」
「は?・・」
なんか意味わかんない終わり方してすんませんm(_ _)m