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G日

明日から私はおばあさまと離れて暮らすことになりました。今日、お仕事から帰って来た私の手を取って、おばあさまは「ある人にあなたを預かっていただくことになりました」とおっしゃった。その方はとても裕福なすごい方らしい。明日の朝、私を引き取りにいらっしゃるんですって。それ以上のことはおばあさまは教えて下さらなかった。……本当はすごく嫌。おばあさまと離れて暮らすなんて。私、何とか食い下がろうとして、おばあさまはこれからどうなさるのって聞いたら、おばあさまは「私は大丈夫」とほほ笑まれた。その穏やかな、何もかもを知り尽くしたような笑みを前に、私は何にも言えなくなった。だってそうすることがおばあさまの望まれることなんでしょうし、恐らくこれが、以前おばあさまがおっしゃった〝来たるべき時〟なんでしょうから。……明日は早いらしい。今日はもう寝てしまいましょう。









H日

私を引き取りに来てくれた人は、背の高い男の人でした。フードを被ってらしてお顔はあまり見えなかったけれど、歳はまだそれほどいってはいないみたい。その方は〝谷底のメレディス〟と名乗られた。魔術師なんですって。魔術師の間ではとても著名な方で、王様とも親交があるそうです。とにかくとってもすごい人。そのメレディス様に連れて来られたのは、岩だらけの谷底にある砦でした。辺境の荒れ地なのにそこにはたくさんの人がいて、とても驚いた。みなさんメレディス様のお仲間やお弟子さんたちなんですって。召使いの子もたくさんいて、その中の何人かとお友達になりました。良かった、早めにお友達ができて。明日からのお仕事で分からないことはその子たちに聞こうっと。……それはそうと、私、メレディス様をどこかで見たことがある気がするの。まぁ有名な方なのだから、どこかで見かけていてもおかしくはないわよね。





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