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【放課後すぐに豊泉院会長に引きずられて来た先は】

 【放課後すぐに豊泉院会長に引きずられて来た先は】

 「どこだ、ここは」

 「見ての通り、科目資料室だ」

 ここには様々な科目の授業用教材や資料が置かれているのだが、この高校には科目ごとにきちんと準備室がある。つまり、ここは今は使わないけれどいつか使うだろう・準備室には置けないからとりあえずここに置いておこう的なものが集まったていのいい物置だった。

 「麻島タカシ。遅刻・無断欠席・素行面からの注意により、この部屋の整理を命じる」

 「……マジか」

 流石に薬品のような危険物は置いていないが、無駄に大きい地球儀や黄ばんだプリントの束のような重いものが所狭しと詰め込まれている。それを見ただけでタカシは既にやる気を失くしている。

 「ところで、パソコンは扱えるか?」

 「いや。授業でやった程度だな」

 カオルは「そうか」と短くつぶやき、乱雑した資料室のなかに足を踏み入れた。

 「ならば、フロッピーディスクの処理とその整理は私がやろう。麻島タカシは書類処理とその整理をしろ」

 「手伝ってくれんのか」

 タカシの言葉には応えず、資料室のなかほどに置いてある旧式のパソコンを立ち上る。その間に周辺の整理や順列無視のフロッピーディスクを探し出すなど、てきぱきとカオルは動き始めた。

 「……もし俺がパソコンを使えてたら」

 「すべてやってもらうつもりでいた。罰則だからな。私が手伝うのはこれだけ。終わったら通常業務に戻る」

 ようやく立ち上がったパソコンの前に座り、カオルはキーボード操作をしながらも画面を見ずにタカシの方を向いた。

 「何をしている。今日中に終わらなければ、明日以降も延長する」

 「へいへい」

 逆らえない。観念して、タカシも資料室のなかに入る。書類処理とその整理といっても、この部屋の惨状ではどこから手をつけたらいいものかもわからない。

 「とりあえず各教科ごとに分類し、それぞれの報告書を作成。後日、各教科担当職員に報告書に目を通してもらい、必要か不必要かのチェックを行ってもらう。ものを捨てるのはそれからだ」

 「報告書も俺が作るのか」

 「まずは分類作業から入れ。書類作成はその後で検討する」 

 カオルは画面の方に集中し、今度はタカシの方を見ようとはしなかった。タカシはどう見てもガラクタとしか思えない器材を手に取り、空き箱に放り込んだ。

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