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【魔王はここの憲法・法律は適用不可】

 【魔王はここの憲法・法律は適用不可】

 「ちなみにタカシは耐性はあっても勇者のにおいはせんから、ワシの心臓を貫いたところで殺人罪として捕まるだけじゃ」

 「ああ、そうか……」

 い、と軽く受け流すはずのタカシの言葉が途切れた。魔王がイチゴミルクで弁当の野菜を流し込んだ。

 「耐性? タカシにか」

 「うむ。おそらく、タカシにワシの力が効きにくいのもカオルが何らかの影響を及ぼしておるからじゃろう」

 「おい待て。それはどういう意味だ」

 「言葉の通りじゃ。タカシ、おぬしは不良じゃったのぅ」

 こう正面切って聞くようなことだろうか。素行が悪いとされるタカシはとりあえず認めた。

 「……それが何だよ」

 「教師共の注意勧告を受けながらも、無視して授業をサボったりしたんじゃろ」

 「だから?」

 「さじを投げた教師共は人望と力を持つ生徒会長のカオルに任せることにした。違うか?」

 「まおーさんスルドイっ」

 ミツルがおどけるようにポージングを決め、魔王の推測を裏付ける。タカシが「元ネタがわからん」とぼやいた。

 「そうそう、それで最近は真面目に授業に出ようとかって気にはなってたんだよ。まぁ、そう人間すぐには変われなかったし、もう元に戻ってるけど」

 「うるせーよ」

 何かと始業のチャイムを気にしたり、魔王の面倒を気にかけていたのも、生徒会長との接触を避けたいが為だったとも言える。しかし、それらも長続きはしなかった。

 「魔王と勇者は違うものじゃが、そういう力への耐性は少しずつ身についたらしいのぅ」

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