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【ワシは宣言する】

 【ワシは宣言する】

 「ァルデピマジュムィダ有史以来のかたき(・・・)である勇者共を討ち倒し、魔王としてこの星の頂点に立つことをっ」

 カオルを指差しての魔王の堂々たる宣言に、タカシは頭痛どころか脳の血管がぶち切れたんじゃないかと思った。

 「その為に、この次元の平民について少しばかり知る必要があった。まぁ、こちらにも勇者がいるとは少し計算外じゃったがのぅ」

 ふと微笑んだカオルは魔王と向き合った。

 「……私が勇者? あなたが本物の魔王? それでいてこの星の頂点に立つ、って本気なのかい」

 「うむ。おぬしからは耐え難い勇者のなかの勇者のにおいがぷんぷんするぞ。正直、ここにいるのも嫌じゃ」

 ふぅと魔王が顔をそらし、息を吐いた。アンナのように振り回されないぶん、堪えていられるのだろう。

 「勇者であるおぬしさえ攻略すれば、あとは容易いことじゃろう」

 「豊泉院会長、関わり合いにならない方が良さそうです。午後の始業まで、あと3分です」

 「おお、そうかそうか」

 魔王が余裕を見せつけると、セイは少しむっとする。カオルは変わらず涼しげな顔をしている。

 「それで、私に言いたいことは終わりかな」

 「否。我が覇道の(いしずえ)として、手始めにこの学校を牛耳らせてもらう」

 なっ、とセイの開いた口がふさがらない。シイノは頭痛で死にかけているタカシの周りをおろおろするばかりだ。

 「それは、私達に対する挑戦なんだよね?」

 「うむ。次元こそ違えど、魔王と勇者は戦うものじゃ」

 「聞いてねーぞ、んなもん。世界征服って本気かっ」

 タカシは無駄だとわかっていながら抗議する。それに対して魔王はくすっと笑っただけだった。

 「さて、魔王からの挑戦を受けるか否か」

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