【超・生徒会会長の豊泉院カオル】
【超・生徒会会長の豊泉院カオル】
「普通科の2年生。成績は1年次から各教科首位以外取ったことはなく、運度神経も一流の万能超人。常勝無敗。入学当初から圧倒的な支持で副会長を任され、その任期中に前会長が異例にも直々に彼女へ座を譲って今に至るカリスマ的存在」
「……うーむ。絵に描いたようなやつじゃのぅ。性格は?」
「凛として毅然。物腰は穏やかで優しく、秩序を乱すものには厳しさを見せる」
「うえ。とことんいやみなやつじゃのぅ」
「それを感じさせないのが豊泉院カオルの凄いところ。ま、現実離れしすぎてるからかもしれないけれど、カリスマ性は本物だ。恋人はいないとされてるけど、彼女を慕うファンクラブは校内外に複数ある」
「ちょっと待て、なんでそんなに詳しいんだよ」
ミツルの独壇場とも言える会話と流れに、タカシがようやく突っ込めた。実はクラスのなかにいる生徒達もこの話から便乗して輪に入ろうと、虎視眈々と機会をうかがっている。
「詳しいも何も、この程度のことならみんな知ってるぞ」
さも当然、という顔でミツルは返した。アンナもそれに同意した。タカシも入学して即副会長になった異例は知っていたが、流石に校内外にファンクラブまであるのは知らなかった。
「で、魔王ちゃんの見解は?」
「む。こやつからは勇者のなかの勇者のにおいがする」
【勇者のなかの勇者】
「は。……勇者のなかの勇者って何だよ」
「勇者の鏡ということかぁあっ!」
「違う。勇者とはその絶大な力を持って悪をはびこらせる魔王に、臆すことなく果敢に立ち向かう意志と運命を持って生まれた平民の亜種が総称。勇者のなかの勇者とはその分類を言うのじゃ」
「あー、平民科勇者属勇者種ってことか」
ミツルの言葉に思わずタカシ達は納得してしまった。確かにその例えはわかりやすい。
「勇者のなかの勇者、ねぇ」
「ていうか、なんかの間違いじゃねーのか」
「魔王であるワシが間違えるものか。受け継いできた歴代の魔王の魂がささやき、本能的にわかるものじゃ」
軽く握りしめたこぶしを胸の上に乗せ、魔王がそう語る。
「で、副会長はどんなものかのぅ」




