【魔王のプロフィール】
【魔王のプロフィール】
「そういやお前、年いくつだ」
外見も中身も偉そうな小学生なのだが、実際は尋ねたことがなかった。そこでタカシは改めて訊いてみることにする。
「生きてきた年数のことか? さて、ワシのいたァルデピマジュムィダはこことはサイクルが全く違うからのぅ」
「魔王だろ。こっちの年数に変換出来ねーのか?」
「出来るとも。ただワシら一族はそこらの平民の寿命の数十倍はあるからの。子でも産まぬ限り、滅多に老いることもなし」
不老不死に近いと言いたいのか、勿体ぶった言い方にタカシがいらっと訊いた。
「で、こっちでいう年は」
「17じゃ」
「……えらく現実的な数字だな、おい」
【ますます厄介な】
「てことは、タカシと同い年?」
「頭痛くなってきた……」
まだ数百歳というような非現実的な数字の方が慰められたが、半端に現実的だと相当厳しいものがある。タカシはうなり、頭を抱えた。
「勝手に年下に見る方が悪いのじゃ。人を外見で判断してはいかんぞ」
「いや、お前も言えよ!」
「大体、生きてきた年月は関係ないのぅ。要はどれだけものを見て、考えてきたかじゃろう」
「いや、それもどうだか」
「じゃあ、タカシの部屋の隣はまずいかねぇ」
ミカコは的を得ているような外れているような発言で、タカシを更に呆然とさせる。そこが問題なのか、と。
「ふむ。その辺はワシは構わんぞ。蛙なぞ何の問題ない。試しに夜這いに来てみるか?」
「やっぱお前出てけ」
ビッとタカシが玄関の方を指差すと、魔王は「冗談じゃ」と真顔で返した。本当にどうにか出来るという自信に満ち溢れている。
「タカシ、あんたちょっと落ち着きなさい」
「そうじゃそうじゃ」
ミカコがタカシをいさめると、魔王はそれに便乗する。言われた本人も熱くなりすぎたと反省したのか、黙り込んだ。
「猛省しろ。猛省」
「うるせーよ。ほら、話せ。高校に行く気になった理由を、その口から」
魔王は砂糖入りの麦茶を飲み、一息入れて話した。




