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【2人揃って】

 【2人揃って】

 「お帰りだね。どうだった、学校は」

 魔王とタカシが並んで帰ってくるのを、ミカコはいつもと変わらぬ笑顔で迎えてくれた。それに応えるように魔王は満足げな笑みだが、タカシは相変わらずぶすっとしている。

 「うむ。なかなか有意義なものであったぞ」

 「とりあえず言いたいことや訊きたいことが山ほどある」

 「そうかい。んじゃ、夕飯前にひと働きしておくれ」

 ミカコは笑顔のまま、仕事や接客をこなしていく。タカシはてきぱきと準備を進めるが、魔王は悠然(ゆうぜん)と構えつついかにも「どれ、まぁ働いてやるかのぅ」という緩慢(かんまん)な動きでエプロンを取った。

 「おら、働く気がないなら奥引っ込んでろ」

 「ぬぅ。上に立つ魔王が下の者と同等に、積極的に働いておったら幻滅するじゃろ」

 「下って誰だ。下って」

 タカシが突っ込めば、魔王がじっとにらみ返す。そして、はんと嘲った。その意味は考えるまでも無く、タカシが()えた。

 「やれやれ」

 この2人、魔王が来てから始まったやり取りにミカコは手伝ってもらうことをひそかに諦めた。


 【夕飯会議開始】

 「さて、話してもらおうか」

 今夜の夕飯が並び、半分ほど食べたところでタカシが切り出した。魔王が味噌汁を一口味わい、箸を置いた。

 「何を話せばいいんじゃ?」

 「いきなり高校に通いだした理由と金銭的なものに関してだ」

 「うむ。そうか」

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