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【事情説明】

 【事情説明】

 「……へー、あの後にそんなことがあったのか」

 「ああ」

 陽当たりのいい屋上に上がり、タカシはミツルにことのあらましを説明する。それには勿論、魔王が別次元から飛んできた存在ということも話した。

 「にわかには信じられないよなー」

 ミツルはごろりと横になってひなたぼっこをし、「こうして2人でサボるのは久し振りだ」とのん気そうだ。

 「ま、お前の言うことだから信じるけどな」

 「またそれか。どうなってんだ、おれの周りのやつらは。少しは疑えよ」

 「信用してるってことだろ」

 「うるせーよ」

 タカシはミツルに背を向けてどっかりと座り込んだ。照れてるわけでもなさそうだが、随分と気持ちに余裕が無くなってきているらしい。

 「まぁ、全部ほんとならなんで魔王ちゃんは学校に入学してきたんだ?」

 「知らねぇよ」

 「しかも、お前に内緒で」

 「知らねぇっつてんだろっ」

 ミツルは寝転びながらタカシの方を向いた。いつも以上に口調が荒げている。

 「だからって、いきなり追い出すこともないだろ」

 「うるせーよ」

 「次の時間、俺から魔王ちゃんに話聞いてみるよ。それからでもいーだろ」

 「好きにしろ。おれは知らねぇ。知ったことか」

 「そう投げやりになるなよ。別に魔王ちゃんがお前を信じてなかったわけじゃないと思うぞ」

 タカシがじろっとにらむと、ミツルは怖い怖いとポーズを取って見せた。

 「あーあ、2時間も連続で授業サボるなんてアンナ心配するだろーな」

 「どうせなら一緒に連れてくりゃいーだろ」

 「そうだな。そうするか」

 ミツルはふっと笑う。この不器用な友人は大切にしたい、その大きな背中を見てミツルはそう思った。


 【魔王連行】

 1時間目終了のチャイムと同時にミツルはアンナと一緒に魔王のいる教室に飛び込むと、既に人だかりが出来かけていた。ミツルに言われ、アンナがその輪から魔王を無理やり引きずり出す力技を見せた。

 「む」

 「ミツル軍曹ぅうううぅぅうっ! 捕まえたぞぉおおぉおおっ!」

 「よし、いいぞアンナ三等兵。そのまま連行しろ」

 「イエッサァアァァアアァアッ!」

 「なっ、なんじゃぁ!」

 魔王がじたばたと暴れるが、構わず教室から連れ出す。

 「次の時間、頭が痛いから魔王さんと俺休むから」

 「ついでに私もなぁぁあぁぁあっ!」

 ミツルの言葉とその行動にクラスの皆は唖然(あぜん)とし、ただ見送るほかなかった。

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