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【不要なものを持とうとするのが貧しい】

 【不要なものを持とうとするのが貧しい】

 「まぁ、ね。寝るところがあれば他はいらない」

 安物のパイプベッド、小さな机と冷蔵庫があるだけだと自ら付け加えた。

 「読んだ本は捨てるか売って、高い本は図書館で借りる。雑誌は立ち読みで充分」

 言葉に詰まることもなく、すらすらとミツルは言ってのける。

 「服も古着でいいし、あとは学生服で事足りるでしょ。あとはCDラジカセが1台あればいい。テレビは見ないしね」

 笑うところでもないがHAHAHAHAHAとミツルは笑ってみせた。

 「金がないのか?」

 「いや、単に物があるのがうっとーしいだけ」

 「つまらなくはないか?」

 「そーでもないよ。やることなきゃラジオ聴くか勉強すればいいじゃん」

 さらっと言うミツルに魔王はわざとらしく驚いたような顔をしつつタカシの服のすそを引っ張った。

 「タカシ。聞いたか。勉強と言ったぞ。勉強」

 「うるせーよ」

 「流石だぁああぁぁぁあっ! ミツルゥウゥウゥゥッ!」

 「まぁまぁ」

 「見習え。タカシ。でないと生徒会長様にしかられるぞ?」

 「しつけーな、オイ」

 「全くだ」

 そのネタはもう飽きた、もういいと言わんばかりにタカシは手のひらを返す。それから、いきなり背後から聞こえた声の方を振り返ってみた。

 「……で、なんでここにいるんだ?」

 噂をしたからか、タカシと魔王達の後ろに豊泉院会長が立っていた。その神出鬼没っぷりには恐怖さえおぼえる。

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