タイトル
とある専門学校。ここは、声優、アニメーター、作家等を目指す人達が通う専門学校である。
ライトノベル作家を目指す生徒達が集まった授業。講師がホワイトボードに以下の様な事を書いた。
・「勇者」「魔王」「竜」といった存在しない架空の職業や生物名の使用の禁止
・「ヒロイン」「妹」等、女性を連想させる言葉の使用の禁止
・「○○なわけだが」「○○かもしれない」「件」の使用の禁止
講師が生徒達に言う。
「では皆さん、以上の条件を守ってライトノベルのタイトルを考えてみて下さい。」
教室内がざわつく。ある生徒は頭を抱え、
「む、無理だ…。そんなの無理だ…。」
と震えており、またある生徒は、
「先生!!それはどうしても守らなくてはダメですか?どうしてもですか!?」
と涙目で訴えていた。
その日、クラスの半数の生徒が学校を去る事を決めた。