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「だから、言ったじゃない、奥様会だって」

「ああ、それは分かったが…」

 城水はゴージャスなドレス姿の里子を頭から足下まで見下ろしながら、だいたい、こんなドレスをいつ買ったんだ? という疑問が沸々(ふつふつ)と沸いた。それに、はっきり言って似合わない。城水は必死で笑いを押し殺した。

「これでも、地味だったのよ…」

 城水の意を解してか、里子は弁解した。

 奥の間へ入った里子は、手早く普段着に着替え、城水が食べ終えたカレー皿を洗い始めた。城水はこっずかしくて言えなかったが、里子の主婦としての出来は、それなりに認めていた。手料理はまずまずで、家事もひと通りはこなしてくれたからだ。

「なんだか、大変なのよね…」

 カレー皿をきながら、里子が愚痴っぽく言った。

「なにが?」

 新聞をまた広げながら、城水は欠伸あくびをした。

「奥様方に決まってるじゃないっ!」

 里子はなにが気にさわったのか、急に怒りだした。

「どうしたんだ、お前?」

 城水には里子が怒る訳が分からない。

「アレでさぁ~、そいでコレのソレよ」

 里子はつまびらかに城水に説明した。

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