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到真とうまのデータも当然、送られていて、城水の脳内へ入っていた。だが、到真がどういう行動を起こすかまでは想定外なのだ。

「先生! 今朝はないんですか?!」

 全員が着席すると、到真が突然、たずねた。

[何か、あったか?]

 城水にデータは入っていなかった。

[いやですよ、先生!]

 到真だけではなく、クラス中の生徒が笑った。突発した事態である。城水は顔では笑ったが、内心では冷や汗を掻いていた。

[ははは…、先生、最近、物忘れがひどくてなぁ~]

 ここは方便を使い、誤魔化すしかなかった。授業が順調に行く手はずは、データの集積で問題はない。だが、このような突発事態には城水の対応力はなかった。

「嫌だなぁ~、先生。いつものリラックスですよ」

[あっ! ああ…。あれな。じゃあ始めようか]

 始めるものなのか…と疑わしかったが、一かばちか城水は言った。すると、教室内の生徒全員が立ち上がり、両腕をを水平に上げた。城水は少し遅れ、見よう見まねで同じように両腕を水平に上げた。

「あれっ?! 先生、掛け声は?」

[ははは…ちょっと、声の調子が悪くてな。到真、お前やれ]

 到真はいぶかしそうに城水の顔を見た。

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