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 彼女は世間で知られているような清楚で可愛らしさは

 自身の部屋では微塵もない。

 汚らしい悪態は放ち、おまけに彼女はまだ未成年なのに

 自身の部屋で平気で煙草やお酒を喰らっている。


 『これが本当にあの清純派のアイドル歌手の滝川茉里なのか?』


 彼女のベットの下で息を凝らし、部屋での彼女の様子を

 窺っていた彼はそんな彼女の姿に失望した。


 夜中の2時過ぎ。 散々悪態や悪行をした茉里は

 ベットの上でスヤスヤと寝息を立て始めた。

 完全に彼女が寝入ったのを確認した彼はベットの下から

 彼女に気付かれないようにそっと抜け出た。

 スヤスヤとベットの上で寝息を立て、眠る茉里の横に立ち、

 彼女の寝顔を見ながら


 『彼女のこんな悪態などを世間の者らを知らないのだろうなぁ……』


 彼がそんなことを思っていると彼に悪魔が囁いた。


 「そうだ! このことをもとに小説を書こう!」


 そう思い立った彼は彼女に気付かれないように

 そっと彼女の部屋から抜け出ると自分の家へと戻った。

 自分の部屋に辿り着いた彼は大金をはたいて

 買ったばかりの中古のパソコンの前に座ると

 小説を書くためにパソコンに電源を入れた。


 小説を描き始め、3日後。


 「辰夫くん、いる?……」


 彼の担当編集者になった神前かんざきが彼のもとに

 やってきた。

 神前は出版社に入社したばかりの新米の編集者で新人賞を

 取ったが泣かず飛ばずの辰夫の担当になって、不運だが……

 神前自身はそんなことは微塵も感じさせず、定期的に

 辰夫の様子を見に来るのだった。


 彼は一瞬、神前が来たのを確認すると


 「今、ちょっと手が離せないからちょっと待ってくれますか?」


 神前にそう声を掛けた。

 

 「珍しいね。きみがパソコンに向かっているなんて?……

 一体、何をしているんだい?」


 神前は辰夫を少し小バカにしながら、辰夫が何をしているのかを

 聞いてきた。

 彼は神前の言葉に少しムッとしながらも


 「ちょっと面白い小説の内容を思いついたので……

 それをもとに小説を書いていて……」


 神前に小説を書いていることを告げた。


 「一体、どうしたんだい? きみが小説を書くなんて……

 その(小説の)内容は?」


 神前は辰夫が小説を書いていることに驚いた。

 彼はすぐにも神前に今、書いている小説の内容を

 話したかったが


 「秘密です! 出来上がってからのお楽しみです」


 込みあがってくる笑いを必死で抑えながら

 彼は小説の続きを書いた。

 それから更に3日後。 彼は茉里の部屋で見たことを

 もとに一編の小説を書き上げた。

 彼が一編の新たな小説を書き上げたことを知ると

 神前は彼のもとに飛んでやって来た。

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