出会い
不定期ですみません。しかし、内容は……と思います。
……の部分、面白い、つまらない。それは人それぞれ、
では、どうぞ! お楽しみください
一人の少女が森を駆け抜ける。
「ふぅ……、今日はこのへんでやめて明日に備えようかな?」
少女は言う、明日は学校があるのだ。だが、今いる所から学校へ向かうには相当時間が掛かる。
そのために備えておかねばならない。
「さて、帰―」
帰ろうとした瞬間、森の鳥達が騒ぎ出した。それと同時に大きな力を感じた。
「なに……? この大きな力は……?」
少女は弓矢を取り出し、大きな力のあった方へ向かう。
森に密猟者が入れば即退治させなければならない。しかし、今まで感じた事の無いほどの大きな力であった。
相当強い人物だと少女は思った。まともに戦えば多分少女の命は無いと思いながら、まだ見えぬ人物との対決を考えながら向かう。
話が出来て、理解してくれる相手だと信じる。
そうでないと先程も言ったが、少女はただでは済まないだろう。
そして、目的の場所の少し手前に着き、弓矢をセットし戦闘態勢を取り、
「動くな!」
と、少女は広い空間の木の上から言う。だが、少女は予想していた事と斜め上の出来事が起きていた。
広場の真ん中で男が倒れている。それも、周りには魔獣が倒れている。
少女は警戒しながら木の上からおり男に近づく。
少女は男が生きているかどうかを確認する。
トクントクンと心臓の音はしている、おそらく気絶しているのだろう。
そして、少女は魔獣に近寄り、男と同じく生きているか確認する。
こちらも、男と同じ生きている。だが、少女は驚きを隠せない。
魔獣には傷が一切無い、しかし気絶をしている。それも、ここらのテリトリーを支配する魔獣のボスを……。
少女はここで何が起きたかは分からない。ここで第三者がたまたま、この男を助けたのかもしれないからだ。
とりあえず、ここで考えても仕方ないと思った少女は倒れている男を担ぎ自分の里に戻る。
――の里へ
ここは何処だ……? 俺は死んだのか? いや、生きている。
架衣は意識があることを確認し、手足を動かす。
うん、付いてる。それにしても、なんか温かくてフカフカする……。
そんな事を思いながら目を覚まして体を起こす。
「ここは……?」
またも見たことの無い場所、部屋に架衣はいる。
やっとドッキリが終了したのかと思う架衣。
まぁ、後で首謀者を締めよう。ふぅ、本当に今日は何だったんだ?
エイプリルフール? 誰かの誕生日? それも含め、後で分かるだろう。
「あっ、起きましたか」
そんな事を思っていると誰かに話をかけられた。そして、俺はここがどこなのか聞こうとした。
「すみません、ここはど―」
架衣は言葉を失った。
まだ、ドッキリでも続いてるんじゃないかと思った。
少女なんだ! 少女なんだけど、何か違う!! 頭とお尻に変んなのが付いてる!!
耳と! 尻尾が!! と思う架衣。
「あの? どうかしましたか? 私の顔に何かついてますか?」
少女?が心配そうに架衣を見ている。
「え? あー、アハハ! いやぁ、それにしてもその頭とお尻についてる物すごいですねぇ……」
「えッ!? いや……、別に……、普通ですよ? ″耳〝と″尻尾〝なんて」
え? 耳と尻尾? いや、だからそれすごく作りこまれてるでしょ? それが凄いなぁ……、と言う意味なんだが……。
少し何かおかしいと思う架衣。
だって、尻尾がフリフリと左右に動いてるもん、耳だって時々ピクピクっと動いてるし、凄いなぁ……。
そう思いながら少女にもう一度言った。
「それにしても、そのコスプレ凄いですねー、だって耳とか尻尾とか動いて可愛いじゃないですか」
「あ、ありがとうございます。ところで、コスプレって何ですか?」
架衣の発言にに少女?が首をかしげながら聞いてきた。
……、え? あぁ、これは普段″付けてる物〝だから認識? があまりないのか、なるほど。
と自分の中で解釈して納得させた。
「うーん、そういう耳とか尻尾を作って付けてる人の事を言うみたいな感じ……かな?」
「?? 作り物ですか? そんな作り物あるんですか?」
「いやぁ、だってそんなに繊細かつ動くんだもん、頑張って作ったね」
「いえ、別に……。これは元々付いているものですよ?」
「へ? 何だって?」
「元々付いているんです。だって、私は猫叉ですから」
少女、いや……、猫叉が言った。
てか、え? コスプレじゃないの? じゃあ、何? コスプレじゃなかったら、彼女は猫又って言うのか?
思う架衣、猫叉の女の子が嘘をついているかもしれないと思い、チラっと猫叉の女の子を見る。
「どうしたんですか?」
猫叉の女の子が架衣に嘘をついている様に見えなかった架衣は焦る。
「え!? いや! 待って!! ここは何処!? まず! ここ!!」
ドッキリじゃないとすると、ここは!? 一体どこなんだ!?
今までドッキリだと思っていた架衣である。
だが、ドッキリとわからなくなった瞬間、焦りと自分がどこにいるか分からない恐怖が込上がってきた。
分からない、どうして架衣がこんな場所にいるのか……。
そう思っていると猫又が説明してきた。
「ここは猫又の里です。実は森が騒がしかったので、来てみたらあなたを中心に周りに魔物が倒れていました。あのままだと危険なので私がここまで運んだのです」
「えっと? 猫又さん? ここは地球? 日本?」
架衣は猫又の話を上手く飲み込めず、猫又にここが自分の知っている世界なのか聞いた。
「いえ、違いますよ? この世界は″レコムウンド〝です。 あなたが言う、地球? 日本でなないですよ?」
つづく
本当に年内に上げる事が出来て心から良かったと思っております。
もう一つの作品、欠陥と超能力者は1月1日に更新の予約入れてありますのでどうぞ、よろしくお願いします。